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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第25話:ヴェノムヴァンデモン
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直る。

「光子郎君だったかな?」

「え?はい…」

「もう一度予言の続きを確かめてみよう。もしかしたら、この状況を打開出来るかもしれない。」

「…はい!!」

光子郎と悠紀夫はパソコンを開いて予言の解読を開始した。

「この“天使達がその守るべき者の最も愛する人へ光と希望の矢を放ち、聖騎士が守るべき者の最も信頼する者に奇跡の光を放った時、奇跡が起きた”と言う天使達と言うのは、恐らくはあの2体を指しているのだと俺は考えている」

悠紀夫が見つめるのはマグナモンとヴェノムヴァンデモンの力比べの余波からみんなを守っているエンジェモンとエンジェウーモンの姿。

「はい、僕もそうだと思います。そしてこの聖騎士は…」

「恐らくはマグナモンのことだろう。一応マグナモンのデータを調べてみてくれ」

光子郎がデジモンアナライザーでマグナモンをスキャンすると確かに聖騎士型と出た。

「では、あの3体の守るべき人は大輔君、ヒカリさんにタケル君…。次は最も愛する人と信頼する者だけど…」

「大輔君が最も信頼する人物と言えば、一乗寺賢君だ。何度も背中を任せてきた親友…それ以上に信頼出来る者などいないさ」

悠紀夫は大輔が信頼する人物は賢だと確信する。

そして次の問題は…。

「なる程、ではヒカリさんとタケル君の愛する人…」

「ふむ…恋愛ではないのは確かだろうが…」

タケルとヒカリはまだ恋愛を意識するような歳ではないし…光子郎が頭を悩ませる。

「親愛…家族だよ、親、兄弟だ。」

光子郎の父、政実の助言を得て予言の謎は殆どクリアした。

しかし…残りの問題が存在する。

「でも、この“矢”と“光”の部分は一体…」

「光の部分は分からないけれど、ローマ神話に出てくるキューピッドは愛の矢を放つわ!!」

光子郎の母、佳江の言葉に賢はハッとなる。

「なら、話は簡単です。太一さんがエンジェウーモンの光の矢を、ヤマトさんがエンジェモンの希望の矢を、そして僕がマグナモンの奇跡の光を浴びればいいんです。そうすればこの状況を打開する何かが生まれるはず…」

「ちょ、そんな簡単に決めて大丈夫何ですか!?」

「だったら他に方法があるんですか?ヴェノムヴァンデモンを確実に倒す方法が…」

他に打開策があるのかと聞かれた光子郎は口を閉ざすしかなかった。

「確かに…他に方法がないなら…」

「やってみる価値はあるな…」

太一とヤマトもそれしかないと悟ったらしい。

「大輔!!マグナモンの奇跡の光を!!」

「エンジェウーモンの光の矢を!!」

「エンジェモンの希望の矢を!!」

「俺達に向けて放つんだ!!」

「でも、そんなことしたら…」


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