第26話 激戦開幕! 喧嘩相手は未来からやってきた!? 1
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な呆れた顔を向けながら振り返って来た。
「お前、本当に頭大丈夫か?」
「うぅ・・・と、とにかく今何年なんだっけ?!」
「今は198X年だよ。カレンダー見れば分かるだろ?」
(な!? 私の居た時代から約20年も前の時代やとぉ!?)
それこそ、毎度毎度現れては巻き込まれている未来人の楓からすれば些細な時間に見えるかも知れない。
しかし、楓の場合は戻れる方法があるからな訳で今の自分たちには戻る方法がまだない。
その為、元の時代に居る仲間たちに居場所を伝える事もまた出来ずにいる。
(はぁ、念話だって時間は越えられへんし、こうなったら楓が事態に気づいて来てくれるのを待つしかあらへんなぁ)
今自分の置かれている状況に対して、改めてはやては小さくため息を吐いてしまった。
***
「ただいまぁ!」
番に連れてこられた家はとても簡素な掘立小屋みたいな感じを思わせる一軒の平屋だった。
ところどころトタン張りをされており、この家もまた時代に合わない作りをしている。
(何と言うか、終戦直後を思わせるような作りやなぁ)
内心失礼な事を思いつつ、はやてはふと隣のガレージに置かれていた一台の軽トラックを見た。
『あ〜、だりぃなぁ・・・早くどっかの宇宙人が喧嘩を売りにこねぇもんかなぁ? 退屈で仕方ねぇぜ』
其処には愚痴を零しながら項垂れる一台の軽トラックの姿があった。
此処にも居たのか!?
驚きの声を挙げまいと抑えつつ、はやては改めてその軽トラックを見る。
勇者と言うには余りにもだらけたと言うか気迫が感じないと言うか、どちらかと言うと荒々しいと言った方がしっくりきそうな風にも見えた。
「何してんだよ。早くあがれよ」
「あ! う、うんーーー」
慌ててはやては家の中へと入る。
掘立小屋と思われた中は案外普通の作りをしていた。
と言っても、巨漢な番が余裕で通れる辺り相当広く作られたのだろうけど。
「おふくろ、誠。今帰ったよ」
「おかえり兄ちゃん!」
「おかえり、番」
居間の方では番の弟と思わしき少年がダイヤル式の圧型ブラウン管テレビで昔懐かしのテレビアニメを見ていた。
もちろん、この時代では放送したての真新しいアニメなのだろうけど、はやての居た時代では相当古いアニメに分類される。
その隣では、母親と思わしき女性が食事の支度を終えたのかちゃぶ台のそばに腰を下ろしてご飯をよそっていた。
「あら、いらっしゃい美智ちゃん。今日はゆっくりしてってね」
「おお・・・有難うございます」
「兄ちゃん。幾ら姉ちゃんと一つ屋根の下だからって、襲っちゃダメだぜぇ」
「誰がすっか!」
軽い会話を交えながら四人
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