第26話 激戦開幕! 喧嘩相手は未来からやってきた!? 1
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一台。
「きゅ、救急車が喋ったぁ!?」
「おぅ、レスキューじゃねぇか。どうしたんだ?」
喋る救急車に驚くはやてと何事もなかったかの様に挨拶を返す番。
尚、はやての元居た時代から更に数年後にこれまた喋る救急車がやってくるのだが、それはまた別の話だったりする。
「って、番ちゃん! あんた驚かへんのかぁ?」
「はぁ? 何がだよ」
「何がって、救急車が喋っとるんやで! おかしいと思わへんのかぁ?」
「??? 救急車? こいつはレスキュー番長って言って俺のダチだぞ」
頭が痛くなってきた。と同時にはやてははっとする。
もしかして、この時代にも自分たちと同じように地球を守護する勇者なる存在が居るのではないだろうか。
それで、この番と言う少年もまた、その勇者の一人なのではないだろうか。
『特に用はないんですけどね。たまたま番さんや美智さんを見かけたんで声を掛けたんです』
「そうか、今日は非番なのか?」
『いえ、でも粗方の仕事は終わったんで今はその帰りみたいなものです。この後は戻って支持があるまで待機する事になります』
「そうか、それじゃまたな」
二言三言話し合いを交えた後、レスキューは去って行った。
今すぐにでも、彼に自分の素性を話し、協力を申し出たいと思ったが、はやてはその思いを押し留めた。
今はまだ美智を演じている最中だし、何より時間が既に時間だ。
見ず知らずの場所でしかも夜中に動き回るなど危険極まりない。
ましてや、この時代がまだ安全だと言う保障がないのだから。
(つくづく他の皆の存在の有難さが身に染みてくるわぁ。今私が頼れるのは力君しかおらへん。一応、さっきの救急車みたいなのがこの時代に居たって事が分かったのは嬉しい発見かも知れへんけど、まだそれが味方かって言う証拠もあらへんし、暫くは様子見せなあかんなぁ)
焦る気持ちを抑えつつ、はやては番の後に続いた。空はすっかり茜色に染まり、辺りでは炊事の煙が立ち込め始めている。
「あ〜、腹減ったぁ。今日の晩飯は何かなぁ?」
「あのさぁ、番」
「あん?」
「さっき会った救急車みたいなお仲間ってさぁ、他にも居るの?」
「何今更な事言ってんだよ美智。あいつ以外のダチって言ったらそれこそ沢山いるぜ。ま、名前上げたらキリがねぇから言わねぇけどよ」
(仲間が大勢いるって事は、それだけこの時代は過酷な時代って事なんやろうか。前に力君から聞いた話やと若い頃のノルウェール准将の居た時代に飛ばされたって聞いたけど、此処は正確に言えば何時の時代なんやろうか?)
「は、話は変わるんだけどさぁ。今って西暦何年だっけ? 200X年・・・とかじゃないよね?」
冗談交じりで訪ねてみた美智の問いに番は「こいつ何言ってんだ?」的
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