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勇者番長ダイバンチョウ
第26話 激戦開幕! 喧嘩相手は未来からやってきた!? 1
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声のした方を見て、ぎょっとなった。
 その巨躯は勿論だが、時代はずれな服装に驚きを感じるが、同時に何処か懐かしさを感じられた。

(まさか、激さん・・・・な筈ないわなぁ。にしてもでっかいなぁ。力君の1.5倍近く大きいんやないかぁ?)
 
 はやてがそう誤解してしまう程なまでにその少年は大きかった。
 何よりも太かった。発達した胸筋はタンクトップシャツ越しにでも分かるし、両腕の腕もまた丸太みたいに太い。そう言う意味で全身が筋肉質の塊と言った存在がこちらに来ていた。

(なんやろうなぁ。まるでゴリラが学ランを着ているみたいな感じやなぁ)

 はやても美智も互いの友達を見ながら思い思いの感想を頭の中で呟いていた。

「ほれ、ぐずぐずしてないでさっさと行こうぜはやて」
「悪いな。近くでチンピラ数人を片づけるのに時間食っちまってさ。さ、早く行こうぜ」

 少年二人が互いに言い合い、手を握る。

 細身の少年は美智の手を、巨漢の少年ははやての手を、それぞれ握って銅像から離れた。

「「え!?」」

 はやても美智もお互い同時に素っ頓狂な声を挙げる始末だった。

「ちょちょちょ! ちょっと待ってな兄さん! あんた人違いしとるんやないのかぁ!?」
「何うだうだ言ってんだよ美智。んで、今日はこれからどうすんだ?」

 必死に弁解しようとするはやてだったが、巨漢の少年は全く聞く耳持たずなままズンズンと歩き続けている。

 背丈が180以上もある為か歩幅も結構ある為、はやて自身ついて行くのがやっとな状態だった。

「そないな事言ったってお兄さんさぁ」
「んだよその他人行儀みたいな言い方はよぉ。ちゃんと名前で呼べよな」
(名前なんぞ知るかぁ! ってか、何て力やこのお兄ちゃんは! 下手したら力君とタメ張れるんやないかぁ?)

 必死に少年から引き剥がそうとしているのだが、思いの外少年は怪力の持ち主だったらしくそれは無理そうだ。
 それに、下手に自分の素性をこの時代の人間に知られるのは些か不味い気がする。

(楓の時は最小限で済ませてるかも知れへんけど、下手にこの時代でもめ事を起こしたら私らの時代にまで影響してまうかも知れへんなぁ。しゃぁない、こうなったら此処は誤魔化しとおすしかあらへんかぁ)

 覚悟を決め、はやては一時的に先ほど知り合った【美智】になり切る事にした。
 ぱっと見た感じでだったが、はやても美智も何処となく似ていた。
 そのせいでこの少年も自分と美智を間違えてしまったのだろう。

 今この場で素性を明かして解放されたとしても、こんな見ず知らずの場所で放り出されては溜まったもんじゃない。
 美智と呼ばれた少女には悪いが暫く彼女の素性を利用させて貰う事にしようと、はやては心の中で美智に対
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