第26話 激戦開幕! 喧嘩相手は未来からやってきた!? 1
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しかし、決して似合ってないと言う訳ではない。寧ろ見た事がない衣服な筈なのに妙に似合ってると言うべきか、素敵な衣装と思えてしまった。
(不思議な感じの子だなぁ。この辺じゃあんまり見ない顔だし。旅行者かなぁ?)
声を掛けてみようか迷った。旅行者に変な事を聞くのはちょっと失礼かな? と思えたからだ。
「どうかしましたか?」
「あ! えと・・・綺麗だなぁって思ったんです。それに・・・」
「見た事ない服・・・ですか?」
「え?!」
「気にしなくて良いですよ。【この時代】にはない服装ですから」
「???」
意味の分からない発言に思わず首を傾げてしまった。何かの小説の台詞かな? そう思い余り気に掛けずにいる事にした。
「あの・・・少しお話良いですか? この町は初めてなもんで」
「えぇ、私でよければ良いですよ」
やはり旅行者だったようだ。変に勘繰りしてしまった自分を反省し、それからは少女と会話をする事にした。
「此処には誰かと待ち合わせですか?」
「はい、そうなんですよ。連れの・・・と、友達がちょっと野暮用とかでーーー」
「へぇ、実は私も友達と待ち合わせしてるんです。この後その友達の家に遊びに行く予定もしてるんですよ」
どうやらお互い友達と待ち合わせをしているようだ。最も美智の場合は今は友達路線でも良いが、その内もっと親密な関係になりたいなぁ、と思っていたりもする。
「えぇなぁ。そのお友達ってのはもしかして彼氏とかなんでっかぁ?」
「えへへ〜、分かっちゃうぅ? 今はまだそこまでいってないんだけどねぇ」
「大変やなぁ。実は、私の友達ってのもこれまた初心な感じでなぁ。私がついてないと何しでかすか分かったもんやないんやぁ」
「うんうん、分かる分かるよぉ。私の友達もねぇ、すっごい喧嘩は強いんだけど女の子の事になると顔を真っ赤にしちゃってねぇ。前に私の下着姿を見ただけで鼻血を噴き出して倒れちゃったしねぇ」
「し・・・下着姿ぁ!!」
少女は噴き出してしまっていた。それに美智は首を傾げたが、特に気にする事もないだろうと思って話を続ける事にした。
美智は少女との会話を楽しむ為に。
そして、少女こと【八神はやて】は情報を得る為にーーー
***
ちらりと時計を見る。二人が会話を始めてから実に2時間は経過していた。
(番・・・遅いなぁ。また何処かで喧嘩してるのかなぁ?)
時計に目をやりながら美智はそんな風に考えていた。その一方ではやては少しイライラしている様子だった。
(遅い・・・何やっとるんや力君は・・・早いとこ元の時代に帰らなあかんっちゅうのに、一体どこで油売っとるんやあの阿呆はぁ!!)
はやてのイライラは遠目から
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