第一話 主には転生してもらうからの
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―――――「すまぬ、主には転生してもらうからの」
・・・つまり、どういうことだってばよ?
「主は死んだ時の記憶がないのかの?」
死んだ時っておい、爺さん頭が逝ってs「別に頭は正常じゃが?」なん・・・だと・・・
「神が人の心を読めんと思っていたのか?」
・・・・うわぁいきなり自分が神とか言っちゃってるよ・・・
「そんな憐みの目で見るでない!大体主の心を読んだであろう!」
確かに心を読んだのは凄いし、人外だと思うけど流石に「俺は神」発言する痛い人だとは思わなかった・・・
「えぇい!だがわしが神なのは事実であろうが!見よ!この神々しさ!溢れるカリスマ!」
「溢れているのはあんたの汗と、貧相なオーラです」
俺がそう言うと急に神はテンションが下がり、部屋の片隅で膝を抱えて、片手で地面に何か文字を書き始めた。
「ですよねー。わしのような部下からの人望もなく、神になりたての若造にカリスマなんかないですよねぇ〜。いっそ、神殺しの武器を自分の心臓に・・・」
うわぁ・・・凄くいじけちゃってる・・・かなり残念な状態になってるし・・・なんか自分でやってて可哀想になってきたな・・・
「じょ、冗談だって、カリスマ凄いですね(棒)」
「え?わし凄い?まぁそうじゃよな、わしにカリスマがない筈がないもんな!いやぁ、流石わし!すばらしいカリスマ!」
こ い つ 腹 立 つ !
「なんて冗談は置いておいて、本題じゃ。主はわしたちの手違いで隕石の落ちる場所を海に変える予定じゃったのだが、部下の一人が遊び半分で操作して、帰宅途中の主に直撃してしまったのじゃ。なんとか被害を抑えに抑えたんじゃが、流石に隕石は無理で、主一人だけ死んでしまったのじゃ。本当にすまぬ。お詫びと言っては何だが、主には魔法少女リリカル☆なのはの世界に転生してもらう。まぁよく言う転生テンプレってやつじゃな。願いは5つまでじゃ」
神がかなりウザい事を言っていたが急に真剣な顔になって俺の死因と転生について話してきた。だが別に俺は転生来たぁぁぁぁぁ!なんて思わない。それよりも・・・
「・・・元の世界には?」
俺が一番気にしていた事だ。俺の家は両親が死に、親戚も俺たちを見捨てて長男の俺が妹と弟の2人の面倒を見ていた。ちなみに俺は18歳、妹は15、弟は13だ。
「すまぬ・・・元の世界には行けないのじゃ。神の間では転生者には元の世界に戻らせてはいけないと決まっているのじゃ。理由としては主の魂に歪みが生ずるからじゃ。本当は主は70歳まで生きて幸せな人生を送り死んでいくはずじゃった。だが、主はそれより早く死んでしまったため歪みが生ずるのじゃ。歪みを消すには、神の使い魔になり不老不死となり、様々な世界に行き人を救うの
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