第26話。変人の転機。
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も巻き添え食った奴らもいるのよ?」
凛ちゃんは真祖の件が終わるまですぐに家に帰るとのこと、本格化し始めたら学校も休むってさ。
「まぁ、安心して新入生の方は任せとき。」
「こんな同好会来る人いるのかしら?」
「来たら来たで、来なかったら来なかったでええと思ってるから別に平気や」
「まぁ、そうね。別に人数いなきゃ出来ない訳じゃないし・・」
「そんな所や。じゃ凛ちゃんまた明日なー。」
「ええ。さようなら」
無駄に優雅に挨拶して帰る凛ちゃんであった。
先ほどの会話からも分かる様に、今日から新入生の部活動の参加が始まる。
しかし、正直勧誘とか乗り気じゃないため、いつもの教室の前で一成と作った奴で遊んでいるだけだが。
「おー、一成まってたでー」
「何してるんだ?」
「二足歩行式無線ラジコン熊。『クーちゃん』を散歩させてるんねん」
そう言ってコントローラを操り、一成の足元まで前進し、一成の足にソッ・・っと手を添えるクーちゃん。
「・・・・なんか可愛いな」
「そうやろ?2号機『マー君』を作ってあるさかい。部屋から椅子と一緒に取ってき」
「ホントか?」
そうして二人で熊を散歩させていた。一成は始めラジコン操作に苦戦していたがすぐに慣れたようだ。
おかしいな。二足歩行でしかもちょっと大きい(普通のぬいぐるみサイズ)から普通のラジコンよりもはるかに難しんだけど・・・・このチートめが!
俺だって自分で作っておいて、なれるのにっていうか普通に歩かせるのに時間がかかったのに・・・・
若干ひねくれながらクーちゃんはずがずが歩いて行く。歩いて行く。しばらくして、・・・・・・・蹴られた。
「「「あっ」」」
俺、一成、蹴った人物が同時に声を出しクーちゃんは足を260度開脚し、右腕を120度回した状態で地面を熱い抱擁を交わした。
「クーーーーゥウウウウウ!!」
「え・・あ・・・・」
「大丈夫かクー!返事するんや!」
そう言ってコントローラの中央のボタンを押す。
『クゥ〜〜〜〜〜〜』
「クーお前って奴は・・・・」
晋吾が勝手にし始めた一人芝居にオロオロとしていた加害者Aは一成になだめられていた。
「少女よ。落ち着くんだ。こいつのことは無視してかまわん。」
「え・・でもこの子怪我しちゃってる・・・・」
「安心せい。このぐらい余裕で直せるわ」
そう言うと少女は幾分か落ち着きを取り戻したようだ。
「そうですか」
「・・・・なあなあ。嬢ちゃん」
「?何でしょうか?」
「なんか作るの興味あらへん?」
「え?」
「晋吾。嬢ちゃんとか失礼だぞ」
「何い
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