第八十六話
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第八十六話 先生達の一日
カーミラは基本朝に寝て夜に動く、だがそれは吸血鬼であることが大きく今田先生の身体は人間である。
それでだ、睡眠不足でもだ。
今田先生は今日子先生に朝食の後で話した。
「夜までね」
「眠らずにいてね」
「夜に寝ましょう」
「そうね。人はやっぱりね」
「朝とお昼は起きてね」
そうしてというのだ。
「夜に寝るものよ」
「本当にそうね」
今日子先生も頷くことだった、このことは。
「さもないとね」
「生活が乱れるから」
「生活が乱れるとね」
「お肌も髪の毛も荒れるし」
「いいことはないわ」
女性にとってはどうかと話す今田先生だった。
「だからね」
「そうよね、今は我慢して」
例え眠くとも、というのだ。
「三時間は寝たから」
「一睡もしていない訳じゃなから」
「随分違うわ」
少しでも眠ればというのだ。
「だからよね」
「ここは起きていて」
「夜に寝るのね」
今日子先生はこう尋ねた。
「そうすべきね」
「今日はゆっくり寝られるわ」
睡眠不足であるだけにだ、そう出来るというのだ。
「だからね」
「夜まで我慢ね」
「濃いお茶かコーヒーを飲んで」
「授業もしてね」
「お仕事が来たら頑張って」
そのうえでというのだ。
「起きていましょう」
「そうするわね、じゃあお抹茶飲もうかしら」
「日本のお茶にするのね」
「あのお茶が一番目が冴えないかしら」
「そうね。濃いお抹茶はね」
実際にとだ、今田先生も抹茶が好きでよく飲むだけにこう答えた。
「目が冴えるわね」
「だからそれを飲みながら夜まで過ごしましょう」
「ではね」
今田先生も頷いた、そうしてだった。
先生達は抹茶を飲みつつ夜まで起きていた、そうして日常を過ごして夜になると早いうちから柔らかいベッドの中で安らかな眠りに入ったのだった。
第八十六話 完
2018・9・5
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