第十幕その三
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「だったらね」
「それが根拠なのね」
「そう、まあ何が起こっても」
それでもというのです。
「大丈夫よ」
「そうだといいけれど」
「まあ僕達もいるからね」
「皆で力を合わせるといいよ」
臆病ライオンと腹ペコタイガーはこう言ってきました。
「何があってもね」
「それで乗り切ったらいいよ」
「皆その時は私の知恵に従うのよ」
エリカは二匹の獣にもこう言うのでした。
「そうすればすぐに解決するわ」
「君がそう言うからだね」
「間違いないんだね」
「そうよ、すぐでそれで確実にね」
もう一つ言い加えるエリカでした。
「解決するから」
「まあそう言うならね」
「まずは君に従うよ」
二匹の獣も頷きました、そしてです。
エリカは早速猫だけが聞こえる音域で王宮の放送室からオズの国全てに伝えることにしました、そして早速です。
エリカが言った言葉を録音して一日数回ずつ包装することにしました、それで録音して最初の放送をしてからでした。
エリカは一同に胸を張ってです、こんなことを言いました。
「さて、これで徐々にでもね」
「貴女の国になのね」
「猫が来るわよ」
アンにも言います、毛づくろいをしながら。
「一匹また一匹とね」
「そうなるのね」
「そうよ、まあオズの国中から皆が来るから」
それでというのです。
「集まるには少し時間がかかるわね」
「そのことはわかっているの」
「物事には時間がかかる場合もあるでしょ」
落ち着いた声でアンに言います。
「それでよ」
「だからなの」
「そう、そうした場合は待っていればいいのよ」
「果報は寝て待て?」
「寝ながらね」
文字通りという感じで今度は欠伸をして言ったエリカでした。
「そうもしていればいいのよ」
「何かそこでそう言うのもね」
「私だっていうのね」
「らしいわね」
「そうでしょ、だったらね」
「今は待つのね」
「そうするわ」
「それで何処で待つのかな」
このことを尋ねたのはジョージでした。
「それで」
「ここか王宮でよ」
「猫の国の王宮だね」
「そこで待つわ、ただこの都も王宮も行き来して」
「うん、女王になるからね」
「これからはそうしていくわ」
「そうしないとね、やっぱり」
ジョージもエリカはこれからはそうすべきと答えました。
「君も女王になるんだしね」
「そのことはわかっているよ」
「だといいけれどね」
「もう国への道はわかっているし」
「あの辺りもよく歩いているから」
「だから簡単に行き来出来るわ」
「猫用の車か気球用意しておくわよ」
オズマがそのエリカに言ってきました。
「そうするけれど」
「あら、そうしてくれるの」
「ええ、ビリーナにもそうしてるし」
「そうだった
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