第十幕その一
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第十幕 エリカの宣伝
エリカ達は都に戻りました、ですがそのエリカが都に戻ってすぐに何をしたかをアンから聞いてです、オズマは笑って言いました。
「エリカらしいわね」
「そう言われますか」
「ええ、あの娘はね」
「そうした娘っていうんですね」
「いつも自分のペースでね」
それでというのです。
「したいことをするから」
「それで寝ることもですか」
「いつものことだから」
「それでもうわかってるんですか」
「だからこう言ったの」
何でもないという口調でというのです。
「そうだったの」
「そうでしたか」
「ええ、じゃあ皆冒険から帰ってきたし」
それでとです、アン達にあらためて言うオズマでした。
「まずはゆっくり休んでね」
「とはいってもあまり疲れてないですけれど」
「それでもよ」
「疲れてなくてもですか」
「自分でそう思っていても実はっていうのが旅だから」
それでというのです。
「今はね」
「じっくりと休んで、ですか」
「そう、英気を養ってね」
「じゃあ僕達も少し寝ようか」
「そうする?」
臆病ライオンと腹ペコタイガーは顔を見合わせてお話をしました。
「エリカみたいにね」
「そうしようか」
「私達はどうしようかしら」
ナターシャは五人に尋ねました。
「一体」
「ううん、朝御飯を食べたばかりで十時はまだ先だし」
カルロスは食事から考えだしました。
「どうしようかな」
「寝てもいいけれどね」
神宝はエリカ達が楽しんでいるのでこれをと思いました。
「どうかな」
「何かして遊ばない?」
恵梨香は子供らしくこう考えました。
「そうしようかしら」
「こんなに早く戻るって思ってなかったしね」
それでと言うジョージでした。
「これから何をするかってなると考えるね」
「そうね、ここはね」
オズマが考え込みだした五人に提案しました。
「プールで泳ぐなりしたらどうかしら」
「水泳ですか」
「それですか」
「ええ、今の時間ジュリアが泳ぐし」
都のメイドでしかも泳ぎ上手の彼女がというのです。
「だから一緒にどうかしら」
「水泳をしてですね」
「それで身体を動かして楽しむ」
「そうしたらどうかっていうんですね」
「ええ、どうかしら」
あらためて言うオズマでした。
「それではい、じゃあ十時までですね」
「皆で泳いで」
「そうしてですね」
「十時になったら」
「午前のティータイムを楽しんで」
そしてとも言うオズマでした。
「その頃にはエリカも起きてくるし」
「そのエリカとですね」
「一緒にお話をして」
「そうしてですね」
「宣伝のことも聞けばいいですね」
「そうすればいいですね」
「ええ、あの娘が
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