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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第267話 見せちゃった秘匿
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Cのお姉さんがやってきて、『頑張ったあなたの為にこのチョコを受け取ってっ♪』とか ありそうじゃね!? くぅぅぅ! なんたって、今はバレンタインだもんなぁ!」
クラインはいろいろと妄想を膨らませていた。これもいつも通りな光景なので皆結構冷ややかだ。
「チョコに加えて、膝枕とかしてくれちゃってりして! そんでもって食べさせてくれたり!? くはーーー! 夢が広がるぜー! ってか、逆にオレが膝枕してやりてぇよなぁ! 綺麗なお姉さんならなおさら〜!」
どんどん際限なく広がりそうなので、この辺りでシノンが氷の瞳を向けながら一言。
「あんたは、観葉植物でも膝にのせてたら良いでしょ」
「いや、観葉植物ももったいないし、用意するのも面倒くさい。その辺の石とか草で良いだろ」
「…………はぁ」
キリトも同調した様でなかなか辛辣な一言。リュウキは一瞥しただけで無視とため息。
「ひでーー! 良いじゃねぇか! ちょっとくらい。って、もっと反応しろよリュウの字! ある意味一番ひでぇぞ!」
口をとがらせるクライン。ぶーぶー言ってる姿はあまり可愛くないだろう……。
そして あはは、と笑う面々。
「でもバレンタインっていうのはありそうだよねー。ボクもその手のクエスト沢山今日やってたの見てるからさ」
「ええ。今日はバレンタインデーですからね。凄くレアな高級チョコの素材が手に入る……と言うのも面白いかもしれません。アスナさんとレイナさん。その時は楽しみにしてますね?」
「おーー、それ良ーね。友チョコ〜だってまだまだ流行ってるし。2人のなら大歓迎!」
「あ、私も食べてみたいですー。ね? ピナ」
「きゅるるる〜〜」
「お菓子作りは得意じゃないですし、私も楽しみだったり」
ユウキとランの発言を始めとして、全員の視線がアスナやレイナに集中した。
いきなりだったから、ちょっと困った顔をした2人だが『食べてみたい』と言ってくれるのはやっぱり純粋に嬉しい。でも、申し訳ないが二番手で良いのなら、と条件付けではあるが快く承諾した。
だって、一番手はそれぞれに決まっているから。
そして、それから直ぐに部屋に光の粒が現れた。小さな小さな光で意識しないとなかなか認識できないレベルのものだ。
「パパ、お兄さん」
まず、ユイがそれを視認した。ほぼ同時に呼ばれたキリト、リュウキもそれを見た。
「始まるみたいだな」
「ああ。間違いない」
小さな光がゆっくりと広がり、大きく広がるにつれて 他の皆も気付いて視線が1つに集まった。
鮮やかで暖かささえ感じる光が部屋を包み込み、やがて形を成していく。
白い翼、鮮やかな金色の髪。そして まだ表情は光ではっきりとは見えないが、起伏に
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