暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第267話 見せちゃった秘匿
[6/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
Oで盛り上がるのも無理はない。

 ここで疑問が残るだろう。
 リュウキは、露出する事が少なかったというのに、なぜそこに結びついたのか、と。
 GGOでのリュウキが嘗て伝説? とまで呼ばれたRYUKIと同一人物だとバレたか。答えは簡単で、そんなの言うまでもない事だったりする。

 GGOで神懸かり的なスキルを、キリトと共に披露したからだ。

 戦車に勝った所を皮切りに、キリトと異常な時間のバトルを展開。ハンドガン(マグナム・SAA)とナイフだけでBoBを突破。

 だから、厳密には流出したとかではない。アレだけのスキルを見せ、そして名前も出して、連想しない方があり得ない、と言う事だ。ALOでもGGOでも大人気なのだから。

「えー。リュウキ君。ユウキさんとの約束……断っちゃうの? 悲しむと思うよー。あんなに楽しみにしてたんだし」
「っ……」

 レイナ自身が残念そうな顔をしていた。ユウキが楽しみ! と飛び跳ねていたのはついさっき見ているし、それにALO内でも五指に入るであろう超好カード。見れないのはやっぱり残念の一言。

 リュウキは、ん〜 と何度も唸る。頭の中に浮かんだ天秤。どちらに傾くかは……、やはり いつもいつも頑張っているユウキの方へと傾いた。いつも皆が言う様に 本当にもう今更だから、と言う理由もどことなくあったりするが。

「……出るよ。出ない、って言ってないだろう?」
「流石お兄さんです!」
「どの辺りが流石なんだ……?」
「リュウキ君だもんねー」

 ユイが、リュウキに頬擦りして、レイナはにこにこと笑っていた。

 誰もが微笑ましそうに笑みを零していた。

 リュウキは少々複雑な心境ではあるが、可愛らしい妹が喜ぶ。ユウキだって喜ぶのなら、と私情を押し殺したのだった。







 そして約30分後。


 仕事で遅れてきたクラインやエギル。検診も終わって今日入る事が出来たユウキやランも揃い、今日参加できる全員が22層の森の家に集った。

「しっかしよー、リュウの字。どういうクエストなんだ? 今回の。リュウキが一枚かんでる、って聞いたぜ?」

 クラインは、クエストに備えて愛刀のカゲミツの手入れをしつつ 今回の情報をリュウキに聞いた。 
 何でも、テストプレイの様なものであり、このパーティ限定なのだ。だからこそ、何も情報がない。……それこそが 非常に楽しみであるが。

「ん。オレもよく判らない。関わったのは確かだが、大部分はじい……、渚さん達だから。ただ楽しみにしてて、とは言われてる。一応アイテム関係も出るけど、後日 随時配信される予定だから、そこまでレアってわけじゃなさそうだけどな」
「でも、最初の第一号だろ? くーー、燃えるじゃねぇか! 美人なNP
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ