暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第267話 見せちゃった秘匿
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出して話題そらしをした。
「あー、そうだ。ここからはただの質問、と言うか確認だからね? ほんと。あんた達アレだけのチョコ。どーやって処理すんの?」
「う……。ちゃんと食べるよ。……ぜん、ぶ?」
「なんで疑問形なんだ? それにしても正直なところ、オレも驚いてる、かな。山のようなの、って。
現実
(
リアル
)
でも
ALO
(
ここ
)
でも見たことないし」
リズがくいっ、と親指を向ける先にあるのは、山々と積まれた箱の数々。ストレージ内に入れて、収納するというのが一般的と言うより、当たり前の事ではあるのだが、こう言った感じでオブジェクト化する事もある。
確かに
これ
(
チョコ
)
をストレージに入れて、『チョコ×50』と表示されるだけなど味気なさすぎだろう。
「あはは……。アリシャさんって おやつ付きで〜 っていうのが定番と言うか勧誘の口癖だったんだけど、本当だったね〜」
「はい。
猫妖精族
(
ケットシ―
)
の領土では、チョコの素材となるアイテムのドロップ率が他の領土に比べてなぜか高い様なんです。……ケットシーってお菓子好きって設定……だったのかなぁ?」
リーファとシリカは、はむはむ〜 と用意してくれたクッキーを頬張りつつ、山の様なチョコレートに驚きの色を見せていた。リーファとシリカも当然チョコに関しては異議あり、と言いたい。もらった事に対して思う所がないわけではない。でも、レイナやシノンが圧倒的だから、逆に冷静になれるというものだった。それが良いのか悪いのかはわからないが。
「でも限度と言うものが……」
「近々大型アップデートの件もあるし、いろいろと助力を願いたい〜 って感じじゃないかな? サクヤもそれ言ってたし、スリーピングナイツの皆とよく一緒にいるって所も美味しい所だって。まぁ、それまでに色々なイベントはあるけどさ。統一トーナメントとか」
最後の一口。クッキーをはむっ! と口の中に放り込んだリーファ。むぐむぐ、と咀嚼をさせてからの数秒後。シノンは思い出したかのように顔を上げて、リュウキの方に向いた。
「今回は出るの? トーナメント」
「………仕事があった、かも?」
「そう言う濁す様な事をリュウキが言うときって、たいてい嘘よね? 慣れない事するものじゃないわよ」
「ぅ……」
嘘、とは言えないだろう。
『〜かもしれない』と言う事はあるとも無いともとれるからだ。でも 何事もしっかりしているリュウキ。特に現実の仕事関係でそんな曖昧な事はしないから、殆ど嘘だと言える。それは皆よく判っているのだ。
「はぁ〜 良いじゃない別に。ちょーっと目立つくらいなんだっていうのよー。あたし なんか、良いトコ3回戦くらいまでしか行けないのに」
「……いやいや、戦闘スタイル取ってないリズが、3回戦まで行けるだけで
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