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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第267話 見せちゃった秘匿
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ればかりは、長年共に戦い続けた戦友たち。そして最愛の人も知らない自分だけの秘密にしている。特に秘密にする様な事ではないのでは? と何度か綺堂に、渚に言われているのだが、隼人は首を縦には振らない。
あの世界、仮想世界が生まれて今日。
仮想世界で、産声を上げ生まれ出たリュウキは、リュウキではあって、隼人ではない。矛盾した言い方ではあるが、細部においては違うと隼人自身は思っている。デジタル信号。数万、億、兆、京と無限に等しい数の信号が流れているあの世界と現実世界は違う。
隼人とリュウキは、同じではある、が、厳密には同じ存在ではない と思っているのだ。
リュウキとして仲間たちと出会った。だから、リュウキだから隼人とは違う。
―――???
「……つまり、『恥ずかしいから無理です』と言う事ですよね? 隼人君。結局な所」
「っ……」
「全部確認すると少々混乱しそうなので、簡略させました」
「そ、そんな気は使わなくても良いですよ……」
長々と説明をしてしまって 時間をかけてしまって、申し訳ないが簡単に纏めると……つまり、聞かれるのが凄く恥ずかしい、と言う一言に尽きるのだ。
いつの間にか来ていて、ひょこっ と顔を出した渚に痛烈に指摘されてしまい、隼人は首を竦めた。
「私は そちらの隼人君も良いと思いますが。玲奈ちゃん達にもそう接してみてはどうでしょうか?」
「それは嫌ですよ。……そもそも、いきなりだと豹変し過ぎだと思いますし。変な心配をかけてしまいそうです……。自分で言っておいてなんですが」
「一瞬なら、ビックリっ! とは思いますが、そこまで心配はしないかと。……それに玲奈ちゃんは喜ぶかもしれませんね。恋人の別な一面を見れたのですから。とても可愛らしい隼人君を」
グっ! と笑顔でサムズアップする渚。
そして、微笑ましそうに佇む綺堂。
当の隼人は げんなり……としていた。
「――いや、でも可愛いって思われるのは嫌ですよ。男なんですから。ただでさえ色々とあったのに」(GGO編参照)
「ふふ。でも、最後は皆笑顔でした。ほら、勿論隼人君も含めてです。……良い思い出にはなりましたよね?」
「……否定はしません。いえ、否定は出来ない、ですね」
「なら考えてみてください。きっと最後にはみんな笑顔ですっ」
隼人は、なんだか綺麗に纏められそうになるのを感じたから、ぱんっ! と手をたたいた。纏める〜と言うのは、素のままで、ありのままの自分で行きましょう! とだ。
確かにやぶさかではない。なんだか説得されてしまいそうな自分もいるのも確かだ。でも、やっぱりそれはそれ、これはこれの方が良いし、いきなり『はい、どーぞ』と言われても対応できる自信が
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