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レーヴァティン
第七十九話 江戸の街その三
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 少なくとも悪人という評判はない、大物らしく鷹揚な人物だったという。
「俳優業には真面目だったたい」
「そうしてその人みたいにか」
「うちは飲みたいとよ」
 言いつつまた飲む香織だった。
「性別は違うし男遊びにはあまり興味がないたいが」
「あの人は女遊びも凄かったな」
「そこでも遊び人だったというたい」
 女は芸のこやしと言っていただけにだ。
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