第三章〜新海都繚乱〜 外伝〜戦の鼓動〜
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はともかく。――――最強の猟兵団2つに”竜”たち、そして紫の一団………正念場になりそうね―――――あたしにとっても”あの子たち”にとっても。」
そして今後の展開を予想したサラは真剣な表情で呟いた後その場から去りかけたが
「それにしても………子爵閣下とは全然タイプが違うけど。あれはあれでカッコイイオジサマねぇ♪」
立ち止まってルトガーの事を思い返してうっとりとした表情を浮かべた。
〜エレボニア帝国某所〜
「……………………」
一方その頃デュバリィが転移魔導具である場所に訪れ、”遺跡”と化している巨大な像を黙って見つめていた。
「――――遅くなった。」
「ふふ、いい子にしていた?」
するとその時アイネスとエンネアが転移魔導具で姿を現してデュバリィに声をかけた。
「遅いですわよ、二人とも。」
「すまぬ。――――だが”神速”であるデュバリィよりも早く到着しろというのも、少々無理があると思うのだが?」
「それとこれとは別問題ですわ。ただでさえ、私達はメンフィル・クロスベルの”蛇狩り”によって”執行者”や”使徒”達を狩られ続けているのですから、予定時刻よりも遅れれば”何かあった”と憶測してしまいますわよ。」
「………そうね。この間の”実験”ではとうとう、あの”劫焔”まで狩られてしまったとの事だものね。冗談抜きで結社も”滅び”に向かっているかもしれないわね。」
アイネスの指摘に対して反論したデュバリィの話にエンネアは静かな表情で同意した後複雑そうな表情で呟いた。
「アハハ、盟主に加えて”使徒”達までほとんど殺されちゃったこの状況で、未だ衰退しつつも勢力を保っている今の状況が”奇蹟”のようなものだものね。」
するとその時デュバリィ達にとって聞き覚えのある声が聞こえてきた後、カンパネルラが転移術によって姿を現した。
「貴方ですか………」
「久しいな、道化師殿。」
「ふふっ、それこそクロスベルの一件以来かしら?」
「フフ、そうだね。お互い大陸各地に行ってたし。これで西部の関係者は全員集合かな?」
「ええ。段取りを詰めておきましょう。」
そしてデュバリィ達はカンパネルラと今後の段取りについての打ち合わせをした。
「さて………と。当日の段取りはこれでよしとして………もう一度確認するけど、君達、本気で”今回の件を最後に僕達結社との縁を終わりにする”つもりなのかい?」
「ええ。3人で何度も話し合った末に決めた事ですわ。」
「我等は元々マスターに忠誠を誓っていた。そのマスターが結社から去ってしまった以上、我等が結社に留まる理由はない。」
「マスターの突然の結社脱退に戸惑っていた私達を2年もの間置いてくれたことには感謝しているけど………私達がお
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