第三章〜新海都繚乱〜 外伝〜戦の鼓動〜
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ろう?”閃撃”の、お前さんも含めて残った星座の連中もいっそ西風の旅団(俺達)の所に来て新しい猟兵団を作らねぇか?西風の旅団(俺達)も4年前の件で、赤い星座(お前さん達)のようにメンフィル帝国との戦いで仲間が相当殺られちまって、お前さん達”星座”同様俺達”旅団”も絶滅危惧種のようなものだ。同じ絶滅危惧種同士、手を組むのも面白いと思うし、お前さん達にとってもメリットはあると思うぜ。特にお前さん達星座は”オルランド”の家系が全滅してしまった今、団を維持する事も厳しいんじゃねぇのか?」
「………ありがたい申し出だが、我等にとっては不要な気遣いだ。………亡きシャーリィ様の………シグムント様とバルデル様の仇を討つためにも我等は必ず這い上がり、シャーリィ様達の仇を討ったメンフィル帝国に心の奥底から後悔させる。――――それでは失礼する、猟兵王。」
ルトガーの誘いに対して静かな表情で断ったガレスは全身に黒き闘気を纏って決意の表情で答えた後目の前にある崖を跳躍して去って行った。
「やれやれ………どいつもこいつも”死”に急ぎやがって………”旅団”と”星座”相手に正面からぶつかり合って俺達を壊滅に追いやったメンフィル相手にリベンジを挑んだ所で、結果は同じだって言うのによ………」
ガレスが去った後溜息を吐いたルトガーは葉巻を取り出して葉巻に火をつけて一服し
「――――なあ、そう思わねぇか?」
「……………………」
不敵な笑みを浮かべて背後の岩に語り掛け、岩の物陰に隠れている人物はルトガーの問いかけに何も答えず武装を構えていた。
「独り言だ、構えるな。大佐―――――お前さんの親父には若い頃に世話になった事もある。こいつの銘柄も教えてくれたしな。」
「……………………」
「ま、フィーの件についてはいずれ礼をさせてもらうつもりだ。”俺達”を追い回すのもいいがせいぜい若いのを支えてやるんだな。ま、お前さんも十分若いだろうが。」
そして”独り言”を呟いたルトガーはその場から去って行った。
「ふう………参ったわね………4年前と同じじゃない。――――”大佐”か。久しぶりにその名を聞いたわね。」
ルトガーが去った後岩の物陰から姿を現した人物――――サラは溜息を吐いて苦笑した後懐かしそうな表情を浮かべた。
「”閃撃のガレス”にも殆ど気づかれてたようだし、ちょっとブランクを感じるわねぇ。最近じゃフィーもめきめき実力をつけてくるし、エステル達に関しては完全に追い抜かれちゃったしアラサーを実感するというか………って、あたしはまだ27!………もう少しで28だけど!あ、焦ってなんてないんだからね!」
自分の力不足を実感していたサラは自分自身に突っ込んだが、誰も答える者はいなく、そのむなしさにサラは冷や汗をかいた。
「コホン………それ
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