暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第三章〜新海都繚乱〜 外伝〜戦の鼓動〜
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
によって扉が開かれると執事と共にミリアムが姿を現し、執事は恭しく礼をした後扉をしめた。

「ヤッホー!ユーシス、久しぶり〜!」

「フッ………よく来たな、ミリアム。少し遅れたようだが。」
2年経っても相変わらず無邪気な様子のミリアムにユーシスは苦笑しながら近づいた。

「それが申請に戸惑っちゃってさー。なんでユーシスに会うのにいちいち許可取らなきゃならないんだか。」

「お前の立場からしたら当然すぎるとは思うが………」

「えいっ!」
自身の戸惑いに対して呆れた表情でユーシスが答えたその時ミリアムはユーシスに飛びつこうとしたが、ユーシスは身体を横に向けて回避した。


「だ、だからなんで避けるのさ―!?」

「いい加減に学習するがいい。お前も15歳だろう。少しは年頃の娘らしさを―――」

「ガーちゃん!」

「―――」
ユーシスがミリアムに説教をしたその時ミリアムはアガートラムをユーシスの横に呼び寄せ

「隙アリッ!」

「しま――――」

「ニシシ、捕まえた〜!」
ユーシスがアガートラムに気を取られた瞬間、ユーシスの顔目がけて飛び掛かった。

「こ、こら――――離れるがいい!お前のその格好だと色々と危ないだろうが………!」

「まったく、髪型変えてカッコつけすぎじゃないのー?眉間のシワがこれ以上増えないようボクが和ませてあげる!」

「ええい、余計なお世話だ………!」
その後ユーシスはミリアムにケーキと紅茶を御馳走した。


「モグモグ、美味しー!この前アーちゃんと食べたパンケーキに負けてないかなぁ。」

「ふう、最近街の子らが似たように振舞ってくるが………教えたのはお前だな、ミリアム?」

「うん、そーだよ?ユーシスの所に来るたびになんか仲良くなっちゃってさー。良い子たちだよね、みんな!」

「………ああ、そうだな。(造られし存在………だからどうしたという話だな。まあこれ以上、背が伸びないかもと溜息はついていたが………)」
無邪気な様子で美味しそうにケーキと紅茶を楽しんでいるミリアムをユーシスは見守りながらミリアムの素性を改めて考えていた。

「んー?(モグモグ)」

「―――何でもない。それより結局、お前の方はどうするつもりだ?こちらの予定に変更は無しだが。」

「あ、うんっ!色々あったけどそれは大丈夫!ニシシ、うれしい!?ボクと一緒にバカンスに行けて!」

「フン、確かにバカンスと言ってもいいくらいの景勝地ではあるな。開かれるのは、脂びった思惑が入り乱れるような謝肉祭(カーニバル)だが。」

「あはは、うまいねユーシス!………はあ、でもやっぱり情報規制は喰らってるんだよねー。貴族関係やギル
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ