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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第18話:紋章奪還
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ふん」

不敵な笑みを浮かべながら今までとは比較にならないスピードで蝙蝠達を横切りながらヴァンデモンに急接近。

いきなりスピードが上がったジュエルビーモンに虚を突かれたヴァンデモンはジュエルビーモンの突進をまともに受けて吹き飛ぶ。

「ぬう…っ」

瓦礫から飛び出すヴァンデモンに再び向かうジュエルビーモン。槍と剣がぶつかり合う。
武器を扱う技術に置いては完全に互角だが…。

「だあっ!!」

「ぐあっ!?」

ジュエルビーモンの右拳がヴァンデモンの左頬に叩き込まれる。

純粋な身体能力ならばジュエルビーモンがヴァンデモンを上回っている。

「墜ちろ!!」

手を組んでハンマーのように振り下ろしてヴァンデモンを地面に叩き付けると槍を構える。

「スパイクバスター!!」

地面に倒れているヴァンデモンに向けて放たれる衝撃波。

それをジュエルビーモンは何の躊躇いもなく槍を振るい続けた。

そして振るった回数が50を超えた時、ようやく槍を振るうのを止めた。

「どうだ?」

倒せてはいないだろうが相当のダメージは負っているはずだ。

煙が晴れると灰色の障壁を纏っているヴァンデモンの姿があった。

「なる程、確かに強い。これはまだ戦いの経験が浅いガブモン達の手には負えないか」

「ここまでとは…貴様、どうやってこれ程の実力を…」

「僕は現実世界での時間で約1年前にこの世界に来て1年間戦い続けてきたんだ。1年間にも渡る戦いの日々…強くならない訳がないだろう?」

「………………」

「ふふ……動揺を隠しきれないようだね。そうだ、更にショックな事実を教えてあげよう。お前が捜している残り2人のうち、1人のパートナーデジモンは聖なる力を操るデジモンに進化出来る。それだけじゃない。素の実力もジュエルビーモンと同等だ…ジュエルビーモンでそのざまでどうやって相性が最悪のサジタリモンを倒すつもりなのかな?是非とも教えてもらいたい物だね?」

挑発を含んだ問いにヴァンデモンは答えない。

ヴァンデモンは表情の余裕が無くなっている。

光の紋章と希望の紋章のパートナーデジモンの持つ聖なる力以外は恐れる必要はないと思っていたが、優しさと奇跡の紋章のパートナーデジモン達は予想以上の強さだ。

「どうやら今のお前にそんな力はないか。なら、ここでお前は終わりだ!!」

本気を出したジュエルビーモンのスピードにヴァンデモンは対処出来ずにまともに拳を喰らって吹き飛ぶ。

「僕達はお前なんかよりも遥かに重い物を背負っているんだ。デジタルワールドの未来、現実世界の未来、そして賢ちゃん達の未来。守る物のために高めてきた力が、お前なんかに負けるものか!!」

槍をヴァンデモンに叩き付け
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