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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第18話:紋章奪還
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だな?」

「だったら何だと言うのだ?」

「丁度良い。元々はそこの2匹に用があったけど、捜してる本人がいるなら好都合。ここでお前を倒す。ジュエルビーモン、やるよ」

「了解だよ賢ちゃん」

ジュエルビーモンが槍を構えてヴァンデモンを睨む。

「高石田兄弟さん」

「は、はい!!」

「変な呼び方するなよ…」

いきなり呼ばれたタケルとヤマトは物陰から飛び出す。

そしてガブモンしかパートナーデジモンがいないことに顔を顰める。

「パタモンは?」

「実は…」

タケルがポツポツと話す。

電車の中でパートナーであるパタモンと喧嘩をした事、パタモンの無遠慮な問いにイラっとして、怒鳴ってしまい、パタモンが途中下車をしてそのままらしい。

「…今すぐ捜して来なさい!!次から首輪でも着けとくんだね!!ヴァンデモンは僕とジュエルビーモンが相手をするから!!」

「いや、俺も一緒に…」

「あなたは小学2年生を1人、渋谷の街に放り出す気ですか?」

「う…」

「ついでだからその2体も連れてって下さい。もう用もないし、邪魔なので」

「「邪魔!?」」

邪魔と言われたパンプモンとゴツモンはショックを受けるが、ヤマトとガブモンに引っ張られていく。

「逃がさん!!」

ヴァンデモンが再び無数の蝙蝠を召喚し、放とうとするが、それよりも早くジュエルビーモンは槍を抜いていた。

「スパイクバスター!!」

高速で連続で振るい、それによって生じた衝撃波が蝙蝠達の壁を容易くぶち破る。

そして残りの衝撃波がヴァンデモンに迫る。

「ブラッディーストリーム!!」

僅かに目を見開くが、ヴァンデモンも簡単に受けてくれるはずがなく、紅い電撃鞭を作り出して衝撃波を無力化する。

「遅い!ずあっ!!」

衝撃波に気を取られている隙に一気に距離を詰め、殴りかかる。

「チッ!!」

一瞬で距離を詰められたことに動揺するも、ヴァンデモンはジュエルビーモンの連続打撃をギリギリでかわす。

「そこだっ!!」

「ぬう!?」

僅かに見えたヴァンデモンの隙を突いて腹に強烈な蹴りを叩き込む。

痛みに顔を顰めたが、すぐに冷静になる。

「…なる程、ただの雑魚ではなさそうだ」

「ようやくやる気になったようだな」

ヴァンデモンも電撃鞭の硬度を調整し、剣のような状態にするとジュエルビーモンに向けて駆け出す。

ヴァンデモンは剣をジュエルビーモンに振るうが、ジュエルビーモンは槍を巧みに扱い、それを捌いていく。

そしてヴァンデモンの斬撃を飛翔してかわす。

「ナイトレイド!!」

無数の蝙蝠を上空のジュエルビーモンに向けて放つ。


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