機動戦士ガンダム
2227話
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が動き出すも……加速力という点では明らかにヅダの方が勝っている。
「加速力という点ではヅダの方が上か。……だが、機動性や加速力といったものが上がれば上がる程、推進剤の消費も激しくなる。幸い、ヅダは今回の改修で推進剤の搭載量が以前と比べてかなり上がったが……ある程度実力のあるパイロットならともかく、新人はすぐに推進剤を使い切る可能性があるな」
「ジャンはともかく、クスコとマリオンの2人は一応新人と呼んでもいいと思うが?」
ガイアの言葉にそう告げるが、ガイアから向けられたのは呆れの籠もった表情だった。
「あのな。言っておくが、あの2人はただのパイロットじゃねえだろ。ニュータイプだ。そんな特殊能力を持ってる上に、本人達の性格はともかく、操縦センスという点でもかなりのものだ」
この場合の本人の性格というのは、クスコじゃなくてマリオンの事なんだろうな。
かなり高いニュータイプ能力を持っているのだが、マリオンの性格は気弱というか、優しすぎるというか……そんな感じだ。
そうである以上、どうしても戦闘に向かないのは間違いない。
ルナ・ジオン軍にニュータイプパイロットの2枚看板が出来るかと思ったが、マリオンの性格を考えると、ちょっと難しいかもしれないな。
テストパイロットの類であれば問題ないだろうが、ぶっちゃけ純粋にテストパイロットをやるだけなら、別にニュータイプ能力とかは必要ないし。
考えられるとすれば、ニュータイプ能力を活かした機体の開発に協力する事か?
ただ、そうなれば当然のようにニュータイプ研究に参加していた連中の協力が必要となる訳で……マリオンがそれを許容出来るかどうかは、微妙なところだろう。
「行け、そこだ!」
シーマの興奮したような声に、映像モニタに再び視線を向ける。
そこでは、ジャンのヅダがヒートソードを手に高機動型ザクとの間合いを詰めているところだった。
ジャンに狙われた高機動型ザクは、ヅダが持っているヒートソードから強力な武器であると認識してるのだろう。そんなヅダを近づけないように、ザクマシンガンを連射する。
具体的に誰がそのMSパイロットをやっているのかは分からないが、その狙いはかなり正確なものだったが……ヅダの速度がまた一段と上がり、その攻撃を回避する。
そんな動きを見ても、動揺した様子もなくすぐに次の行動に移るのは、それだけ高機動型ザクに乗っているパイロットの腕が良いからだろう。
速度差のタイミングに合わせ、再びザクマシンガンを撃つが……ジャンの乗っているヅダは、スラスターを使って細かく動き、攻撃を回避していく。
『おお』
ブリッジにいた面々の口から、そんなジャンの動きに驚きの声が上がる。
ヅダの速度を自由自在に操るジャンの腕は、間違いなく一級品
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