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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第17話:記憶復活の経緯
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「…よし、ようやく取れた。あいつめ、どこに消えた!?絶対にボコボコにしてやる…」
テイルモンは扉を開けてブイモンに復讐しようとしたが、勢い良く扉が開かれ、顔面を強打したテイルモンは吹っ飛んで頭から壁に激突してしまった。
壁に勢い良く激突し、目を回して気絶しているテイルモン。
「だ、大輔君。テイルモン…凄い勢いで壁に激突しちゃったけど…」
「多分、大丈夫じゃないかな…?」
「ホーリーリングが本体みたいなもんだけど、一応成熟期だからな。体は頑丈だから平気平気。それよりおやつおやつ」
「お前、扱いが酷すぎるぞ」
テイルモンを気絶させた元凶であるブイモンは全く気にせずおやつを食べる始末。
テイルモンは目を回しながら、頭に入ったショックで忘れ去っていった過去を思い出していた。
あれは遠い昔、デジタマから孵った時から自分は独りだった。会いたい人がいた。
でも会えない。
捜している最中にヴァンデモンと遭遇し、何時の間にか…。
「あれ…私のデジヴァイス…」
テイルモンの記憶が蘇る度にヒカリのデジヴァイスの輝きは増していく。
「まさか…テイルモンにデジヴァイスが反応してる?」
試しにテイルモンにデジヴァイスを近付かせると、デジヴァイスの輝きが強くなっていく。ヒカリが恐る恐るとデジヴァイスを近づけると…。
“八神ヒカリのパートナーデジモン…テイルモンを認識。テイルモンのデータを登録します”と言う機械音声が聞こえた。
「…え?」
「ヒカリちゃん?」
呆然となっているヒカリに大輔が尋ねる。
どうやら先程の機械音声はヒカリにしか聞こえなかったようだ。
「テイルモン…私のパートナーデジモンだって」
「マジ?」
「マジ…」
「ふーん、良かったじゃないかヒカリ。パートナーデジモンがあっさり見つかって」
全く気にせずにお菓子を頬張るブイモン。
「でもヴァンデモンって奴の部下だぞ」
「逆らうようなら殴って黙らせる。以上」
「「…………」」
「う…ううん……」
唸りながらゆっくりと目を開けるテイルモンに大輔とヒカリが近寄る。
「おーい、テイルモン大丈夫か?」
「テイルモン、頭大丈夫?」
心配そうに呟く大輔とヒカリにテイルモンはゆっくりと口を動かした。
「ヒカリ…?」
「テイルモン?私が…分かるの?」
「ああ…ようやく思い出した。私はずっと、ずっと待っていた。だが、長い時間の経過と共に私は何時の間にか忘れてしまっていた。だが、今、全てを思い出した…私は…ヒカリ、お前をずっと待っていたんだ」
「テイルモン…私もね、ずっと会いたかったよ。パートナーデジモンのあなたに…」
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