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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第17話:記憶復活の経緯
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空がブイモンが使用したマジックを見ると確かに水性マジックではなく油性マジックだった。

「……………てへっ☆」

「てへっ☆じゃなーい!誰でも良い!水とハンカチを!!」

「あ、どうぞ」

あまりの哀れな姿に見ていられなくなったのか、丈がテイルモンにバケツ一杯の水と濡らしたハンカチを渡した。

「……ぷっ!!」

「笑うなあ!!」

至近距離でテイルモンを見てしまった丈は吹き出してしまった。

「…あ〜、こんな爆笑したの久しぶりだぜ…マジで死ぬかと思った。」

太一が笑いすぎて目から滲んだ涙を擦ると最早敵対心は無くなったようだ。

「なあ、間抜け顔。ヴァンデモンは何処だよ?」

「誰が言うか!!私を馬鹿にするのも大概にしろ!!」

「そんなマジックで化粧したような間抜け顔で何偉そうにしてんの?」

「あんたがしたんでしょうが!!」

ブイモンがテイルモンにヴァンデモンの居場所を問うがテイルモンは当然答えない。

敵でもあり、こんな大恥をかかせたブイモンだから当たり前と言えば当たり前だが。

「ん?お前、捕まってる癖にそんな偉そうなこと言える立場だと思ってんのか?ほれ、ほれほれほれ」

「痛たたたた!!止めろつつくなあ!!」

近くにあった木の枝でテイルモンをつつく。

何度でも何度でも何度でも。

見ているこちらが痛いと感じるくらいには。

「もう止めろ、可哀想に見えてきた」

見ていて流石に太一も哀れに思えてきたのか、ブイモンを止めた。

「ちぇ〜、じゃあこいつは家で預かるよ。良いよな」

疑問符が付いてないのを見ると、ブイモンの中では決定事項なのだろう。

まあ、反対するつもりも太一には無い訳だが。

「んじゃあ…」

「!?待て、降ろせ!!出せ〜!!」

テイルモンの叫びを無視して、ブイモンは本宮家に真っ直ぐ向かう。

「それじゃあお兄ちゃん、また明日ね」

「は?」

「私、大輔君のお家にお泊まりするから」

「はあ!?」

「お母さん達には伝えてるから、それじゃあお兄ちゃん。また明日〜」

あっさりと大輔と共に去っていく妹の姿に太一は呆然となりながら呟いた。

「ヒカリ…お前、そんなあっさり…」

「(何だか最初は幼稚園に行くのを嫌がっていたのにしばらくすれば喜んで行く子供と親みたいな絵面ですねミミさん)」

「(そうよね〜、最初は泣いてたのにしばらくすると振り返ることもしなくなるから寂しく感じるそうよ光子郎君)」

「「頑張れお兄ちゃん」」

「うっせえええ!!」

ヤマトと空の同情の言葉に太一は叫んだ。

しばらくして本宮家に到着し、大輔の部屋に放置されたテイルモン。

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