第四十七話 合格発表その十二
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「まだ聞かせて頂いてるから」
「十回なんですね」
「そう、まだね」
「十回って多いですね」
「いや、十回聞かせてもらわないとね」
それ位はです。
「心にまで入らないっていうか」
「実にならない?」
「そうなるから」
だからと阿波野君にお話しました。
「一回や二回じゃなくてね」
「十回ですか」
「そうなってるのよ、あとね」
「あと?」
「修養科は三ヶ月だけれど」
この時のおさづけのお話もしました。
「ちゃんとね」
「十回ですか」
「十日に一回の割合で聞かせて頂くから」
「その時は一ヶ月に一回じゃないんですね」
「そうよ」
このこともお話しました、ただようぼくになってから修養科に行きますとお話を聞く必要はありません。
「十日に一回の割合で聞かせてもらえるの」
「そこは違うんですね」
「修養科は三ヶ月だからね」
その間におさづけの理を聞かせてもらってようぼくにならせて頂くからです。
「そこは違うの」
「三ヶ月の間にようぼくにならせてもらう為にはですね」
「そう、そこも覚えておいてね」
「わかりました、じゃあ僕も三年になったらですね」
阿波野君はこの時のことを今から言いました。
「おさづけの理を戴くんですね」
「ちゃんと十回行ってね、あと寝ないこと」
「お話の時はですか」
「そこも守ってね」
「わかりました、合格されましたから」
お話をそこに戻してきました。
「お祝いにです」
「お祝いtyて?」
「はい、これ」
こう言ってでした、何と何処からか花束を渡してそうして私に差し出してきました。
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