第四十七話 合格発表その十一
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ですが阿波野君についてはです、私はこう言いました。
「毎日会うわね」
「入学してから」
「合わない日ないじゃない」
私が思う限り一日もないです」
「不思議なことこの上ないお引き寄せよ」
「ですよね」
「ですよねじゃないわよ、とにかくもうすぐよ」
「発表ですね、紙が出ましたね」
先生が来ました、そして紙が貼られてです。
私はそこに出ている受験票を見ましたほっとして言いました。
「あったわ」
「ありました?」
「ええ、合格してたわ」
「おめでとうございます」
阿波野君は私に笑って言ってきました。
「本当に」
「お祝いしてくれるの」
「その為に来ましたから」
「その為にって」
「これで晴れて大学生ですね」
「まだ入学してないわよ」
合格しただけで、です。
「まだまだこれからよ」
「そう言われますか」
「そうよ、まだ高校生活は半年位あるし」
そう思うとまだまだあります。
「今からだとね」
「そんなにあります?」
「大体ね。入学までね」
「じゃあその間は先輩はまだ高校生ですか」
「そうよ、あとね」
私は阿波野君にさらにお話しました。
「まだおさづけの理も受けてないし」
「お話を聞いてる最中でしたね」
「そうよ、まだよ」
天理高校とかおみちの学校に通っていてもいなくても十八になればようぼくにならせてもらいます、その前に月に一回の割合で十回おぢばでお話を聞かせてもらってようぼくにならせて頂きます。私は三年になってからそのお話も聞かせてもらっているのです。
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