猫娘と強化合宿編
NO.080 混乱する各地の状況
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は心の隙で思っていた。
いまだに相澤の拘束の布が体に巻かれているが荼毘は余裕そうにこう言い放つ。
「さすがに雄英の教師を勤めるだけあるよ。なぁヒーロー?」
「ッ!」
相澤は拘束の布を再度強めようと引っ張ったはいいが、まるで荼毘の体が溶けるように、いや実際溶けて布はすり抜けて外れてしまった。
「生徒が大事か? 守り切れるといいな……。また、会おうぜ」
そう言い残して荼毘は完全に泥のように溶けてしまった。
荼毘の個性は炎ではなかったのかと相澤は思ったが、今現在考察をしているほど余裕もなく、逆に緊迫している。
峰田達にも「今のは!?」と聞かれるが相澤もどう説明しようがないためにその質問には答えずに、
「…………中に入ってろ。すぐに戻る」
相澤はすぐに駆けていった。
今のこの状況で襲われているであろう生徒達は如何に戦わずして苦労している事か。
責任はすべて俺が取る。
その思いでプッシーキャッツ……特にマンダレイに伝えなければいけない事があるが為に。
その道中で運よく相澤は出久達と遭遇する。
「先生!」
「緑谷!? おい、一体何が起こって――――……爆豪はどうした……?」
相澤は出久の腕に抱えられて大量の汗を掻いて青い顔の爆豪の姿を見止めて事情を聴く。
「よかった……。先生、かっちゃんが今危ない状況なんです!」
「詳しく説明しろ……」
「すみません。あった出来事は洸汰君に聞いてください。洸汰君、説明できる……?」
「う、うん……」
「僕は飯田君達を助けに行かないと! 先生はかっちゃんをとにかく安静な場所まで運んでください! 腕が一回ヴィランに千切られちゃって!」
「千切られただと!?……いや、今は繋がってるな……治したのか」
「はい」
それで状況は察した相澤は今すぐにでも駆けていきそうな出久にとある事を伝える。
少し出久がハイになっている事を察しながらも……。
そして駆けて行った出久。
しかし、相澤は今この瞬間、なにがなんでも出久を連れて合宿施設まで護送するべきだった……。もうこの時点で手遅れだという事に気づけなかったのだ。
まだ意識が少なからずあった爆豪は朦朧とする意識の中でかろうじて震える腕を駆けていく出久の後姿に伸ばして、
「…………出、久……いく、な……」
だが、それが爆豪の限界だったのだろう……。
腕はダランと垂れてしまい気絶した。
広場では虎とマグネ。
そしてマンダレイとスピナーの戦いが繰り広げられていた。
虎の駆使する体術・キャットコンバットを何度も対応して弾くマグネ。
それだけで虎は強敵だと悟る。
マンダレイもスピナーの執拗に狙ってくる攻撃にウンザリしていたために、
「しつこっ……!」
「い…
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