第6章:束の間の期間
第181話「これからの事」
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
とへとだもんね……」
なのはは気まずそうにし、アリサとすずかが話を切り替える。
“しばらく自由に過ごせる”と言われた事で、どっと疲れが押し寄せてきたからだ。
「……これから、地球では普通に暮らせなくなるのかな……」
ふと、アリシアから呟かれたその言葉に、沈黙が包み込む。
「魔法が露見して、それを使う私達の姿は各地で目撃されてるからね……」
「クロノ達が頑張っても、普通は無理になるかもな……」
司、帝が考え込むように呟く。
その言葉で、さらに空気は重くなる。
「うーん、やっぱり自由はなくなるんだろうなぁ……」
地球で数少ない魔法を使える人物。
管理局側だろうと地球側だろうと、自由はなくなるだろうと司は考える。
「事態は日本だけじゃ収まらないものね。日本があんな災厄に見舞われたなら、各国も何事かと注目するだろうし……」
「お姉ちゃんとか、アリサちゃんのお父さん、士郎さんとかの伝手を使っても、どうにもならないかも……」
アリサとすずかもどんどん不安になってくる。
人は未知をよく恐れる傾向にある。それを二人は危惧しているのだ。
特に、すずかは夜の一族なため、そう言った事は人一倍警戒していた。
「え……それじゃあ……」
「最低でも、注目されない生活は送れない。そういう事になるな」
フェイトが不安そうな声を出し、今まで口を挟まなかった優輝が結論を言う。
「……はい、そこまでや。これ以上は空気悪ぅするだけやで?」
「それもそうだな」
「とにかく、今は休む事だけ考えればええ。今悩んだかってしゃぁないねんから」
そこではやてが話の流れを切る。
これ以上は不毛且つプラスにならないと判断したからだ。
「ほな仕舞いや仕舞い。皆きっちり休んで心身共に回復させるんやで」
「……そうだね。夕飯を食べて、しっかり休もう」
会話を切り上げ、司達は食堂に向かった。
「少し、いいかしら?」
夕食を取り、食堂を出ようとした優輝に声が掛けられる。
声の主は鈴だった。
「構わないけど……用件は?」
「少し場所を変えましょう。ここで話すには内容が合わないわ」
とりあえずと、鈴に先導されて話す場所を変える。
「あの、私達もついて行っていい?」
「貴女達が?別に構わないけど……どうしてか聞いてもいいからしら?」
司と奏が同行しようと、名乗り出る。
ちなみに、同じ転生者である帝は神夜の所へ行っていた。
なんだかんだ心のケアに赴いていた。
「あまり広まってないけど、今の優輝君はあの戦いの代償で感情を失っていて……」
「……私達で、補足する
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ