暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第6章:束の間の期間
第181話「これからの事」
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とへとだもんね……」

 なのはは気まずそうにし、アリサとすずかが話を切り替える。
 “しばらく自由に過ごせる”と言われた事で、どっと疲れが押し寄せてきたからだ。

「……これから、地球では普通に暮らせなくなるのかな……」

 ふと、アリシアから呟かれたその言葉に、沈黙が包み込む。

「魔法が露見して、それを使う私達の姿は各地で目撃されてるからね……」

「クロノ達が頑張っても、普通は無理になるかもな……」

 司、帝が考え込むように呟く。
 その言葉で、さらに空気は重くなる。

「うーん、やっぱり自由はなくなるんだろうなぁ……」

 地球で数少ない魔法を使える人物。
 管理局側だろうと地球側だろうと、自由はなくなるだろうと司は考える。
 
「事態は日本だけじゃ収まらないものね。日本があんな災厄に見舞われたなら、各国も何事かと注目するだろうし……」

「お姉ちゃんとか、アリサちゃんのお父さん、士郎さんとかの伝手を使っても、どうにもならないかも……」

 アリサとすずかもどんどん不安になってくる。
 人は未知をよく恐れる傾向にある。それを二人は危惧しているのだ。
 特に、すずかは夜の一族なため、そう言った事は人一倍警戒していた。

「え……それじゃあ……」

「最低でも、注目されない生活は送れない。そういう事になるな」

 フェイトが不安そうな声を出し、今まで口を挟まなかった優輝が結論を言う。

「……はい、そこまでや。これ以上は空気悪ぅするだけやで?」

「それもそうだな」

「とにかく、今は休む事だけ考えればええ。今悩んだかってしゃぁないねんから」

 そこではやてが話の流れを切る。
 これ以上は不毛且つプラスにならないと判断したからだ。

「ほな仕舞いや仕舞い。皆きっちり休んで心身共に回復させるんやで」

「……そうだね。夕飯を食べて、しっかり休もう」

 会話を切り上げ、司達は食堂に向かった。









「少し、いいかしら?」

 夕食を取り、食堂を出ようとした優輝に声が掛けられる。
 声の主は鈴だった。

「構わないけど……用件は?」

「少し場所を変えましょう。ここで話すには内容が合わないわ」

 とりあえずと、鈴に先導されて話す場所を変える。

「あの、私達もついて行っていい?」

「貴女達が?別に構わないけど……どうしてか聞いてもいいからしら?」

 司と奏が同行しようと、名乗り出る。
 ちなみに、同じ転生者である帝は神夜の所へ行っていた。
 なんだかんだ心のケアに赴いていた。

「あまり広まってないけど、今の優輝君はあの戦いの代償で感情を失っていて……」

「……私達で、補足する
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