第6章:束の間の期間
第181話「これからの事」
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ど……)」
そんな中、鈴はやはり自分の目で確かめるまで、希望を捨てられずにいた。
「……さて、あー、まぁ、情報整理が終わった訳だが……」
「く、クロノ君、大丈夫……?」
「ああ。これが終わったら休むつもりさ……」
再び招集が行われ、疲弊しきったクロノが説明する。
話す内容は、今回の事件のあらましと、これからの事。
「なぁ、昨日と違って人数が少ないが……」
「同じ仕事をしていた者は既に内容を知っているからな……既に休んでもらっている」
現在集まっているのは、ある程度自由な時間があった面子ばかりだ。
エイミィや、他の事務処理系の局員はいなかった。
ちなみに、神夜はこの場にいないが、一応通信で聞いてはいた。
今顔を出せば厄介になる事を考慮しての事だ。
「―――以上が、上にも報告する事件のあらまし、という事になる。多くを省いてはいるが、何か質問はあるか?」
まずは上にも報告する事件のあらましを説明する。
戦闘の詳細や、優輝とパンドラの箱の関係以外を、大体説明する。
「……とりあえずはないみたいだな。気になった事は後で聞いてくれ。さて、ここからが肝心な事なのだが……」
次に、これからの事に話が移る。
基本的にクロノやリンディなど、それなりに上の立場の人が対応する事になっている。
戦闘要員だったり、一局員でしかない優輝の両親や、偶然現地にいた扱いであるなのは達はあまり対応する必要はないと、クロノは説明する。
「地球……日本における法に関しては、管理局として責を負う事に決定している。君達も何か言われれば正直に答えればいい。……まぁ、大抵の事はこちらで答えるがな」
「それって、つまり……」
「……ああ。変に何かしようとするのはやめてくれ。謂れのない事を問われれば憤るだろうが、そこは抑えてほしい」
変に騒ぎ立てれば、それだけ立場が不利になると、クロノは言う。
真摯な態度で応じるのが吉だと、そう断言した。
「君達本人に責は負わせないつもりだ。君達は事件に巻き込まれ、学友を守るために力を振るっただけに過ぎないからな」
「それは、そうだけど……」
クロノの言葉に、司が困ったように声を上げる。
「君達は言わば正当防衛なんだ。それに、嘱託魔導師に重荷を背負わせる訳にはいかないからな。司は僕らに背負わせているように感じるかもしれんが、それが最善なんだ」
「……うぅ……」
まるで自己犠牲。司はそう思わざるを得なかった。
元々前世の経験から責任を感じやすいものだから、余計にその想いが強かった。
クロノの言う事も分かっていたため、それ以上に何か言う事はなかった。
「情報メ
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