機動戦士ガンダム
2226話
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に乗ってるのは、知られない方がいいだろ」
ちなみに、現在の俺の姿は20代ではなく、10代半ばのものとなっている。
ジオン軍に潜入してシーマ艦隊に所属していた時と同じ容姿だ。
こっちの容姿なら、ジオン軍の連中に見つけられても、特に問題はない筈だが……それでも、念には念をといったところか。
ラルもそれは分かっているのだろう。俺の言葉に、素直に頷く。
「うむ。では、儂を含めて数人でジオン軍の者達と会おう」
「そうしてくれ。……ああ、それと向こうの戦力がどういう連中なのかをしっかりと調べてきてくれると、こっちとしても助かる。……まぁ、シャアはいないだろうけど」
その言葉に、ラルは真剣な様子を見せる。
シャアが誰なのかを知っているのは、ルナ・ジオンの中にもそこまで多くはない。
そして、ラルはそれを知っている数少ない1人な訳だ。
ともあれ、ジオン軍からやって来た者達と会う為、ラルは他にもルナ・ジオンの重鎮を連れてブリッジを出て行く。
それを見送り……俺は特にやるべき事もないので、格納庫に向かう事にした。
まだ正式に量産されている訳ではないが、この模擬戦が終われば恐らくヅダは正式に量産が開始される事になる。
言ってみれば、今回の高機動型ザクとの模擬戦は、ヅダの性能評価試験であるという事でもあるのだ。
……まぁ、その割にはちょっと厳しい試験になりそうだが。
ジオン軍としての誇りとか、そういうのをこれ以上ない程に出してきそうだし。
そんな訳で、ヅダ部隊への激励の意味もあって格納庫に向かおうとしたのだが……
「アクセル、格納庫に向かうのか? なら、俺も連れて行ってくれ」
目ざとく俺の行動を見つけたオルテガが、そう言ってくる。
マリオンに対してかなり親身になって教えていたのを思えば、俺が格納庫に向かうのを見て、自分も格納庫に行ってマリオンを励まそうと考えてもおかしくはない。
美女と野獣という言葉がこれ程似合う2人組というのも珍しいが。
もっとも、別にマリオンとオルテガは男女間としての好意を抱いている訳ではない……と、思う。
いやまぁ、恐らくはそうだろうという事だし、実際にこの先にどういう関係になるのかというのは、今の俺にはまだ分からないが。
「分かった。そっちの2人はどうする?」
ガイアとマッシュに尋ねると、どうやらその2人も特にやるべき事はなかったのか、全員揃って俺の影のゲートで転移するのだった。
「うーむ……まだ慣れんな」
影から出て格納庫に姿を現したガイアは、その言葉通りにまだ慣れていないといった様子で呟く。
今までにも何度か影のゲートは使っているのだから、そろそろ慣れてもいい頃合いだとは思うんだが。
そんな風に思いつつ、
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