機動戦士ガンダム
2226話
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べる以外に、ヅダに使えそうなシステムとか部品とかそういうのを調べるという目的もあったのだろうが。
「それに……出来ればでいいが、グワジン級はそのまま使うのではなく、ルナ・ジオンが使う為に改修したいという思いもある」
「なるほど。それはまぁ、そうだなろうな」
グワジン級は、ジオン軍にとって旗艦として使う事も多い軍艦だ。
ザビ家の血筋に連なる者か、もしくはザビ家からの信頼が厚い者が与えられるような、そんな軍艦。
それだけに、シャドウミラーがグワジン級をそのまま使うといった真似をすれば、それを見た者の中には色々と下らない事を考えるような奴が出てきてもおかしくはない。
それこそ、ルナ・ジオンはジオン公国の配下になったのだとか。
もしくは、正式に吸収されたのだと。
その辺を考えると、アンリの言うようにグワジン級を改修したいという思いは理解出来る。
ましてや、グワジン級を分析する事により、ルナ・ジオンには軍艦のノウハウも得られるのだ。
今のルナ・ジオン軍で使われているのは、基本的にシャドウミラーから貸し出したカトンボが主だ。
それ以外には、シーマやガトー、アンリのようにルナ・ジオンに合流する時に乗っていたザンジバル級、ムサイ級……それ以外にもパプア級が少数といった感じか。
また、ジオン公国側で厳しく取り締まってるのか、ルナ・ジオンに移住や亡命をしてきたジオニック社、ツィマッド社、MIP社の中には、宇宙艦関係の知識を持っている者はいないし、設計図の類もない。
……多分、その辺はジオン軍の方でしっかりと押さえているのだろう。
もっとも、データだけでいいのであれば、サイド3で調べた技術本部やグラナダを攻略した時に抜き出した設計図の類があった筈だが……やはり、それよりは実物が何より重要になるし、同時に現場を知っている者が必要となる。
グワジン級やドロス級を渡された時は、当然のようにその機能の類を説明する人員も必要になるので、アンリとしてはその辺りにも期待しているといったところか。
ともあれ、グワジン級を改修するという意見には、俺も賛成する。
具体的にそれがどのような改修になるのかは、俺にも分からなかったが。
普通に考えれば、コバッタのように無人機で扱えるようにするか、主砲や副砲を強化するか、機動力を増すか、推進剤の類を増すか、MSの搭載量を増すか……そんな感じか。
ただ、ルナ・ジオンの技術者だけで改修を行う以上、そこまで劇的な改修という訳にはいかないと思う。
そんな風に考えていると、ラルがこっちに近寄ってくる。
「アクセル、そろそろ目的の宙域だ。模擬戦が行われる前に、向こうがこちらに挨拶をしたいと言ってきてるが……どうする? お前も会うか?」
「俺か? ……いや、止めておくよ。俺がこの艦
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