第56話 リシャール大佐との決戦
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しら?
「二人とも、もう大丈夫なの?」
「多少まだ痛みはあるけどそんな理由であんた達の足を引っ張る訳にはいかないからね」
「根性がありゃ大抵の事は乗り越えられるんだよ、だからそんな心配そうな顔をすんじゃねえ」
少し強がりを言っているようにも思うけど、今は二人の言葉を信じましょう。
「……ねぇシェラ姉。リート君達の事なんだけど」
「リート君……いえリィン・クラウゼルとフィー・クラウゼルの事ね。あの二人は間違いなくその二人と同一人物よ、ギルドにある要注意リストに顔写真と名前が書かれていたのをあたしは知っていたわ。何故か今まで思い出せなかったけど……」
「そうなんだ……じゃあやっぱりあの二人は……」
一応二人の事を確認したみたいだけどやっぱり猟兵だったのね。信じるとは言ってもののやっぱり複雑な気分だわ……
「こーら、そんな顔しない」
「シェ、シェラ姉?」
シェラ姉がグニっとあたしの顔をつまんできた。
「正直オリビエに関しても唯の一般人とは言えないわね、でもあんたはそれでもあの三人を信じるって言ったんでしょ?ならそれを最後まで貫きなさい」
「シェラ姉達はいいの?猟兵だって分かったんでしょ?」
「思う事はあるけど彼らには助けてもらった事もあるし、今はこの状況をどうにかする方が先ね」
「俺はあいつらを信じたわけじゃない、だが新人があそこまで啖呵吐いたってのに俺がウジウジしているのは間違ってると思っただけだ。この事件が終わったらあいつらから全部聞き出してやる」
二人はそう言って武器を構えた、あたしは二人がそれぞれの理由でだけどリート君達を信じてくれたことに感謝する。
「あの二人なら大丈夫だろう、俺も過去に会った事があるからな」
「ジンさん!」
そこにジンさんが現れて魔獣達を雷神掌で攻撃する。傷はもう大丈夫なの?
「ジンさん、傷は大丈夫なの?」
「ああ、養命功という体の中に流れる氣を活性化させるクラフトで回復した」
「流石ね……そういえばジンさんはさっきリート君達に会った事があるって言ってたけど本当なの?」
「ああ。前に大きな仕事をカシウスさんとしたことがあるんだが、その時に猟兵王とその子供達も参加していて彼らと少しの会話をしたんだ。それにカシウスさんの手紙に彼らがこの国にいる理由も書いてあったから二人の正体は知っていた」
「手紙って前に晩餐会の時に聞いたあれ?」
「ああそうだ、手紙にはエステル達の事以外にもリィンとフィーの事も書いてあった。恐らくあの二人はカシウスさんが雇ったんだろう」
「と、父さんは全部知っていたって事?」
「先生らしいというかなんというか……」
「あのおっさん、喰えない野郎だとは思っていたがここまでと
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