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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
エピローグ 変わり得た明日の一ページ
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なるその姿に、少しだけ見惚れながら。
「やっぱり、あの時私のことを名前で呼んでくれたのは嘘じゃなかったんだなーって。これまで色々とあって、どっちも安易に呼べなかったからね」
「そうだな。これからもそんなに気軽には呼べないけど、こうして2人の時なら問題ないもんな」
「うん。それがなんだか嬉しくて」
フローラの笑顔の理由は些細な違いによるものであったが、それだけでも笑顔になれる要素としては十分だった。2人の距離が近づいたと分かる、そんな違いだったからだ。
「あ、そうだ。早く食べないとお昼時間終わっちゃうね」
「げ、それはマズイな。早く食べよう」
「うん。いっぱい味わってね。はいどうぞ」
「どうも」
フローラが膝の上に置いていたバスケットから、1つサンドイッチを取り出してエースに手渡した。
やっと手に入れた幸せの先には、きっとたくさんの可能性が眠っている。例え探り当てるのに時間がかかっても、その可能性の中から良いものだけを1つずつ紐解いていこうと、エースは手の中のサンドイッチを口に入れながら決めたのだった。
* * * * * * *
「やれやれ……うらやましいね」
気になっていたその様子を、報告が終わった後に陰から見ていたミスト。ひっそりと感想を独り言のように呟いた。
「そんなとこで見てたら、ストーカーみたいに思われるよ」
その後ろから、呆れたような声でそう言うのは、こちらも妹の姿が気になるセレシア・プラントリナである。
治癒魔法とて万全ではないので、セレシアの傷はまだまだ全快ではない。それでも、生活をするのには困らず、誰にも追求されないほどには治っているらしい。それを聞いた時、ミストが安堵の息を漏らしていたことは、ミスト自身の秘密だ。
「んー……面白いネタが取れれば、それはそれでいいかな」
「よくないと思う」
ミストの言葉にジトッとした視線とストレートな言葉を投げるセレシア。
だがその状態が維持されるのは少しの間だけで、すぐにいつもの表情に戻った。
「あの2人、ホントにお似合いだよね」
「僕もそう思う」
あんまり覗き込むとバレるので僅か数秒間だけだったが、その数秒間だけでもお似合いだと分かるほど、絵になっていた。それが、あの戦いで勝ち得た一番のものだったと、おそらく全員が思っている。
かたや自分の幸せを、かたや兄妹の幸せを勝ち得たことは、大きな進歩であった。
「ホントはね、あの時何も考えずに突っ走っていったこと、少しだけ浅はかだったかな、って思ってる。スプラヴィーンくんなら、もっと上手くやれたのかな、って」
「うーん、どうだろうね。僕ら4人の中
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