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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
エピローグ 変わり得た明日の一ページ
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ったが、フローラを守ってくれたことには感謝しているようだ。そのために必死で頑張ってくれたことも、一定の理解は得ている。セレシアはこっぴどく叱られていたようだがな」

「最後の一文はさておき、非常にいいニュースですね」

 セレシアが途中から介入してしまったことは、親は知らなかったのだろうか。あれだけ傷ついたことに関して、自分たちが何も言われなかったことはかなり意外ではある。何もないならないでそれでいいのかもしれないが、少し拍子抜けした点も否めない。

「で、悪いニュースだが……フォーティス・ヴァニタ、エアード・ヴィラノローグ両名の退学により、お前らを目の敵にする奴が出てくるかもしれない、ということだ。面倒事が増えるぞ」

「それは……困りましたね」

 ミストは腕組みをして、言葉通り困ったような声を出していた。エアードは知らないが、フォーティスに関しては子分のようにいる生徒が何人かはいる。その面々がさらに敵視するとなると面倒なことは容易に想像できるからだ。

 面倒事が増えることを好ましいと思う人は、ほとんどいないだろう。

「別にいいですよ。頼れる仲間と、愛すべき大切な人がいれば、後は敵に回しても怖くないですから」

 だがエースは、特に気にする素振りもなくそう言っていた。

 そんな、迷いのなくなったように見えるエースに対し、パードレがニヤリと笑いながら満足そうな言葉を返した。

「言うようになったじゃねぇかエース。ミスト、どうやらお前を置いて大人の階段上ってったみたいだぞ?」

「からかいがいがあるのは変わりませんけどね」

「俺はおもちゃか」

 いつものように、ミストのからかいにエースが突っ込むという構図が出来上がり、2人揃って笑顔になる。それを見たパードレも満足そうな笑みを見せ、和やかな空間が出来上がる。

「おっとそうだ。エースはこの後秘密のお食事があるんじゃなかったのかい? 時間大丈夫?」

「ん……あ、もうそんな時間か」

 時計はすでに昼休みの開始時間を過ぎていた。そろそろ向かいたい時間ではある。

「行ってきなよ。屋上で、大切な人が待ってる」

「悪い、行ってくる」

 ミストの気遣いにより、先に校長室を飛び出していくエース。その足取りが軽く見えたのは、残された2人の勘違いではないだろう。

「青春ってのは、いいもんだな」

「今のエース、すごくイキイキしてますよね」






* * * * * * *






「悪い、遅くなった」

 屋上の扉を開けてすぐ左に曲がることになる、すぐには見えないものの日の光が当たる位置。

 そこにあるベンチには、フローラの姿があった。ベンチにて静かに座っている姿が、非常に絵に
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