暁 〜小説投稿サイト〜
ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第28話 終わりを呼ぶ風の導き
[7/7]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
ぁ」
「ですね。三途の川を渡る準備は出来てるんでしょうね」
余裕綽々な態度をとるエアードとフォーティス。その視線の先にいる今のエースの格好は、血まみれで服は破けほつれがたくさんある、傷だらけの状態だ。
しかしそれでも、エースは状況すべてが気にならない程に冷静だった。
右手に氷、左手に風と、まるでエースとミストを1つにしたかのような姿をした状態で、エースが両者と相対すべく身構える。2人分の力を手にして、想いを繋いだ4人のリレーのラストを締めくくりにかかろうと、心に火が灯る。
脳裏には、この誘拐事件について見たこと聞いたことが、走馬燈のように流れては消えていく。
皆が繋いでくれたおかげで辿り着けたこの場所。
ここで果たすべきことは、もう分かっている。目の前にいる2人の言うように死ぬのではなく、帰りたい場所へと帰るために死力を尽くし、身体をひきずってでも戦う心づもりだ。
「終わらせる……俺が、自分の手で」
色々と足りていないその独り言が消えた途端、エースの想いが籠った拳は一直線に相手へと向かっていった。
夜の森にもう一度、氷の嵐が吹き荒れ始める。
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ