用語集【ソウル】【トリプルゼロ】【竜具】【この物語の創世神話】
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
シャルルは――
「どうだろう?そのチカラ、俺たちにも貸してくれないだろうか?」
「竜具とやらのチカラは素晴らしい。その竜技というのも、学びたいこともある」
と直球に説いてみたのだ。黒衣の男は次第にシャルルの気質に惹かれ、ガヌロンと共に力を尽くすこととなる。しかし、ガヌロンはこの黒衣の男に異質な興味を持っていた。出自も竜具も含めて。それから3人は転戦していくうちに、アルトリウス、ティッタに容姿の似た『力の巫女』、他の仲間たちが加わっていき、ついに『魔』の巣窟たるフツヌシの中枢に巣食う元凶、魔物たちとの決戦に挑むのである。戦乱の元凶となった七体の魔物――コシチェイ、ドレカヴァク、ヴォジャノーイ、トルバラン、ルサルカ、ズメイがそれを守っていた。彼ら魔物も目指していたのだ。蒼氷星を目指して『我等だけの世界』という願いをかなえてもらうために。
そしてついに、『人』と『魔』はそれぞれ最強の特使を召喚しあう。
力の巫女が竜具と共鳴をおこして、天使ファイナリティ・ガオガイガーを。
魔物が女神の命に従い、儀式を行って悪魔ジェネシック・ガオガイガーを。
限りない破壊と再生の輪廻と共に、巨人同士の織り成す神話は始まった。
「そうだ!それが貴様のチカラだ!創造主が望んだ本当のチカラだ!」
「ちがう……あたし……は」
こうした最終決戦では、大陸の影響を考慮して力を抑えていた巫女だったが、それを『魔』に見抜かれてアスヴァールに攻撃したことで『トリプルゼロ』の力を不完全な形で引き出してしまう。『魔』を倒すことはできたが、鋼鉄巨人の戦いはすさまじく、7つあった世界大陸のうち、3つまでもが海のモズクとなって沈んでしまう。巫女としてのチカラが結果的に多くの命を奪ってしまったことがトラウマとなり、自らの人格と力を封印し、黒衣の男の竜具『エザンディス』によって平和な時代となった未来へ流されていった。(300年後のアルサスの森へ流れ着き、子供のいない巫女の家系たる夫婦に引き取られた)後にこの赤子はティッタと名付けられる。
一方、シャルルとガヌロン、そして黒衣の男はそれぞれの今後と決意を打ち明けていた。
シャルルはガヌロンの具申に従い、弓を捨てる……というよりも、未来へ託す形で聖窟宮に封印する。いつかまた人類が、この弓の力を必要とする時が来るかもしれない。その意味も込めて。
黒衣の男は西の地を平定するために黒竜の化身を名乗り、紛争地域へ赴く。今度は『人』同士の混沌時代が始まったのである。
地球という蒼くも美しいパンドラの箱の中身は、絶望の一色に染まっていた。そのために、アオイ博士はフリージングをかけてオービットベースと自分自身を完全に停止。完全なる『傍観』で、地球の行く末を見守ることにした。
そんなアオイ博士…
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ