酔っ払い、非常勤参謀と飲む
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。君の力で一人でも多くの味方を助けてほしい。この通りだ。」
グレゴリーはヤンに向かって頭を下げた。
「止めてくださいよ。私はそんな優秀ではありませんし一介の少佐に過ぎません。」
「君が国家や軍隊に良い印象を抱いていない事はよくわかってるし君と私が思想的に対立関係にあることも承知している。だが私は君の事を誰よりも評価してるつもりだ。」
「貴方に真面目に言われるとどうもこそばゆいですね・・・まあ給料分はきっちり働かせてもらいますよ。私もこの社会にそれなりに愛着があるんでね。」
ヤンは頬をかきながらそう言った。
「ありがとうヤン!作戦が完了したらここでまた奢ろう。」
「まあ、期待してますよ。」
2人は勘定をして別れた。
それから1か月後の宇宙歴792年5月6日、シドニー・シトレ大将率いる同盟軍と帝国軍による戦いが始まった。後に言う第5次イゼルローン要塞攻防戦である。戦いはシトレ大将発案の平行追撃作戦と無人艦突入作戦によって、イゼルローン要塞陥落一歩手前まで迫るも、帝国軍が味方を巻き込んでトゥールハンマーを発射したため同盟軍は恐慌状態に陥り、撤退に追い込まれることになった。
しかし史上初めてあのイゼルローン要塞に大打撃を与えることに成功したため、シトレ大将の昇進が決まり、結果的に出兵案に賛成した議員達の支持率向上に繋がる事になったのである。
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