機動戦士ガンダム
2225話
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む。既に先行量産型は完成しており、今はその機体で色々とテストをして、何か問題ないかを確認しているところだ。唯一の問題としては……武器の開発が遅れているという事だな」
「武器? ああ、そう言えば前にヅダの研究所を見に行ったとき、ヅダの専用武装を開発してるって言ってたな。なるほど、開発が遅れてるのか」
俺が見たヅダの模擬戦においても、そう言えばザクマシンガンとかヒートホークとか使ってたな。
「武器の開発に使う労力をヅダの改修に集中させて、まずはMSを完成させる事に集中していたらしくてな。それでも、幾つかの武器は完成間近という話を聞いているが……完成したからといって、テストもなしに使う訳にはいかんしな」
アンリのその言葉には、納得せざるを得ない。
実際に武器の方だけに集中して、ヅダは完成しませんでしたなんて事になったら、洒落にならないし。
「まぁ、武器に関しては……正式に量産される時までに完成していればいいし、最悪の場合は機体を量産した後で完成して、それから配るといった真似をしてもいいだろ。幸い、使う武器はない訳じゃないし」
これで、もしヅダが使えるような武器が何もない場合は、それこそ急いで武器を開発させる必要もあっただろう。
だが、ザクマシンガンやザクバズーカ、ヒートホークといった具合に、現在のルナ・ジオン軍においてはヅダが使える武器は幾らでもある。
ましてや、ジオン軍の武器でなくても……
「ん? そう言えばザク系の武器が使えるのは俺の目で見て分かってるけど、SEED世界やW世界で使われているMSの武器は使えるようになってるのか?」
「それは……どうだろうな」
ラルが俺の言葉に首を傾げ、急いでヅダの改修作業をしている研究所に通信を繋げる。
元々模擬戦の一件を知らせる必要がある以上、向こうと通信を繋ぐ必要があったので、それがちょっと早くなっただけだろう。
『はい……って、ラル大尉!? 一体、どうしました?』
見覚えがあるが、直接話した事のない技術者が映像モニタに映し出され、ラルの顔を見て慌てて敬礼し、緊張した様子で尋ねる。
まぁ、技術者にしてみれば、いきなり自分よりもかなり上の存在が……それも、ルナ・ジオンを建国するという意味ではまさに建国に携わった重臣とでも呼ぶべき存在がいきなり映像モニタに映し出されたのだから、驚くのは当然だろう。
「少し、ヅダの件で聞きたくてな。……まず、最初に言っておく。近々ジオン軍が新たに開発した高機動ザクとヅダにより、3対3の模擬戦が行われる事になった」
『なっ!?』
ラルの言葉に、その技術者は驚き……そして同時に、嬉しそうな表情を浮かべる。
ヅダの開発に関わっていた者にとって、ジオニック社のザクは宿敵とすら言える。
そんな相
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