機動戦士ガンダム
2225話
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口を開く。
「MS3機での模擬戦となります。場所は宇宙空間。武器は射撃武器にはペイント弾を、近接用の武器にはペイントが付着するようにとの事。模擬戦用のシステムを使うので、基本的にイカサマの心配はないかと」
MS3機というのは、ジオン軍のMS小隊が3機編成だからだろう。
その辺は、黒い三連星を見れば明らかとなる。
にしても……3機か。それは、ルナ・ジオン軍にとっても都合が良い筈だ。
現在のヅダのテストパイロットで、トップ3はジャン、クスコ、マリオンの3人だ。
開発当初からヅダに関わり、操縦技術の腕も確かなジャンに、ニュータイプとして覚醒している2人。
勿論それ以外にもヅダのテストパイロット達はいるのだが、操縦技術というか強さの順番で数えれば、その3人がトップなのは間違いない。
とはいえ、それで安心出来る訳でもないが。
ジオン軍だって3機という縛りがある以上、当然のようにエースパイロットを用意してくるだろう。
それこそ、赤い彗星、真紅の稲妻、白狼を始めとして異名持ちのエースパイロットはまだ何人もいる。……とはいえ、今までの様子から考えると、シャアが来るという事はなさそうな気がするが。
もしシャアが来れば、当然のようにルナ・ジオンの面子と会話をしなければならない筈だ。
だが、シャアは今のところ何故か俺達に接触する様子はない。
それこそ本気で俺達と接触する気があるのなら、セイラの建国宣言を聞いた後で、いつでもクレイドルまで来る事が出来た筈だ。
もしくは、何らかの方法でセイラに連絡をするという方法もあっただろう。
だが、今のところシャアがそのような行動をする様子は一切ない。
それはつまり、シャアが現在セイラと接触するのを避けているからと考えるのが自然だろう。
……勿論、この模擬戦をやる上でセイラが直接出向く訳ではないのだから、それを考えれば、セイラと直接接触する可能性はまずないのだが。
「そうなると、どうするんだ? 受けるのか?」
「ええ、受けるわ。……ジオン軍が自分達の用意したMSで技術力と兵士の精鋭ぶりを示そうというのであれば、それはこちらも同じ事。ルナ・ジオン軍には精鋭が揃っており、そこで開発……いえ、改修と呼ぶべきかもしれませんが、それを見せつけるに十分なデモンストレーションとなるでしょう」
そう言い切るセイラを見れば、自分達が勝つという事を大前提としているように見える。
「……ジャン達の能力は分かるから心配してないけど、ヅダの方は問題ないのか?」
以前ヅダに乗ったジャン対クスコ、マリオンという模擬戦を見た。
あのような模擬戦をやっていたという事は、当然ながらヅダの改修は最終段階に入っていたのだろう。
そして実際、アンリは俺の言葉に頷く。
「う
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