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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica25-Bインターミドルの好敵手〜Respect〜
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あった。わたし達の目の前で臨戦態勢で対峙してる2人は、ノーヴェの試合開始の合図をジッと待ってる。わたし達の方が緊張しちゃうような静寂の中・・・
「ファイト!」
ノーヴェが腕を振り下ろした。最強クラスの剣騎士のシャルさんと、インターミドルで都市本戦3位まで上り詰めたミカヤさんとの試合が始まったんだけど・・・。2人はその場から動かない。わたし達が固唾を呑んで見守っていると、2人は互いの動きに注意しつつすり足で間合いを計り始めた。
(間合いで言えば圧倒的にシャルさんが優位だけど・・・)
“キルシュブリューテ”の全体的な長さはシャルの身長くらいあるし、何より中遠距離の魔法を使える(それを制限したのか判らないけど)。対するミカヤさんの“晴嵐”は、目測で刃長60cmちょっと。シャルさんに一撃入れるには、その間合いをどうにかしないといけない。見学者であるわたし達の方が緊張している中、試合が動いた。
「ふっ・・・!」
「・・・っ!」
ダンッ!とわざとらしく大きな音を立てて一足飛びで接近を試みたシャルさん。ミカヤさんもまた抜刀のためにグッと腰を落として迎撃に入る準備。だけどシャルさんは、自分に有利なはずの“キルシュブリューテ”の間合いに入っても攻撃しない。
――天瞳流抜刀居合――
「水月!」
間合いにシャルさんが入ったことで、ミカヤさんはとてつもない速さで“晴嵐”を鞘から抜き放った。
――閃駆――
「っ・・・!?」
完全に捉えた。そう見えたけど“晴嵐”は空を切った。シャルさんは一瞬でミカヤさんの背後へと移動していて、振り上げていた“キルシュブリューテ”を振り下ろした。完全に間合いに中に居るミカヤさんは、「くっ・・・」右腕を振るった勢いのまま右側へと跳んで直撃を避けた。でも左側の袴の裾がザックリ斬られちゃいました。
「ふむふむ。この程度の速さなら避けられるわけだ」
「いえ。完全に運ですよ。唐竹、袈裟切り、逆袈裟、右薙ぎ、左薙ぎ、右切り上げ、左切り上げ、逆風、刺突。この9つの太刀筋のどれか1つが正解で、避け方もまた1つが正解でした。本当に運が良かっただけです」
そう言ったシャルさんは右肩に担いだ“キルシュブリューテ”の峰で肩をトントン叩いて、“晴嵐”を鞘に収めてもう一度抜刀の構えを取ったミカヤさんがそう返した。最初と同じようにすり足で間合いを計り始める。シャルさんはジリジリと距離を詰めてくけど、ミカヤさんは待ちの構えでその場から動こうとしない。
「シャルさん相手に先手で仕掛けることに迷ってるな、ミカヤちゃん」
「シャルは現シュベーアトパラディンのシスタープラダマンテに負け続けてはいますが、その腕はミカヤさんが仰っていた通り次元世界最強クラスです。先手の危うさを感じ取るのは正
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