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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第6話:天才少年
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もに受け、連戦の疲労と今のダメージでブイモンに退化してしまう。

「ブイモン!!」

「ま、まずい…」

弱点の電撃を受けたことでアノマロカリモンはかなり弱っているが、それでも成長期のブイモンを軽々と叩き潰すくらいの力は残っているだろう。

ブイモンは先程のダメージで進化出来ない。

流石のアーマー進化も体力が無ければ出来ないのだ。

アノマロカリモンが大口を開けて、ブイモン達にとどめを刺そうとしたが…。

「行け!!スティングモン!!」

「了解!!スパイキングフィニッシュ!!」

猛スピードでアノマロカリモンに向けて突っ込んできたデジモンがアノマロカリモンの口に向けて腕から出したスパイクを突き出す。

流石の完全体も口内は柔なのか、スパイクが口内から外に飛び出し、アノマロカリモンは粒子となって消えた。

「誰…?」

ヒカリはスティングモンと呼ばれたデジモンが現れた方向と声がした方向を見遣ると、黒髪の自分達と同い年くらいの男の子が立っていた。

「僕は………いや、その前にそこのデジモンの手当てをした方が良いよ…」

「あ、そうだな」

促された大輔はリュックから救急箱を出してヒカリに渡すと、ヒカリはブイモンの手当てを開始した。

「痛あああああ!!?」

ブイモンの悲痛な叫び声が上がり、大輔は苦笑を浮かべる。

どうやら消毒液が沁みた模様。

「ブイモン、大丈夫かな?」

「完全体の攻撃を受けて叫べるなら大丈夫だよ。随分戦い続けて来たんだね。」

「ん…まあ、ブイモンは毎日戦ってるわけだし…ところでお前は?」

「ああ、自己紹介がまだだったね…僕は一乗寺賢。賢でいいよ、そして彼が…」

スティングモンが退化し、芋虫のようなデジモンに退化した。

「賢ちゃん、自己紹介くらいは自分でするよ。初めまして、僕はワームモン」

芋虫のようなデジモンはワームモンと言うらしく、礼儀正しく頭を下げた。

「あ、大輔君と同じデジヴァイス…」

賢が持っているのはデジヴァイスと薄紅色の紋章だ。紋章の模様は大輔と違う。

どうやらデジヴァイスはともかく紋章は人それぞれで違うようだ。

「君達もデジモンを退治していたのかい?」

「ああ、まあアノマロカリモンには返り討ちに遭っちまったけどさ…」

「完全体相手にあれだけ戦えれば充分だよ。光が丘から田町に引っ越してからああ言うのが絶えなくて困るよ全く…」

「「え?」」

賢の口から出た“光が丘”と言う単語に大輔とヒカリは目を見開いた。

「光が丘って、賢も光が丘にいたのか?」

「うん、2年前まで光が丘で暮らしていたんだ。オレンジ色の怪獣と巨大なオウム…デジモン同士の激突のことで田町に引っ越
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