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緑の楽園
第六章
第67話 再面談
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「頭を下げたままで待っていたのか。上げよ」
「どうでしたか。大丈夫でしたか」

 頭を上げる前に、そう聞いた。

「ああ。喜ぶがよい。お前の屁理屈が通った。その願いをかなえよう」

 しばらく、頭は上げられなかった。
 ありがとうございます――そう絞り出すだけで、精一杯だった。



 ***



 俺は、この後の流れを聞いた。
 この空間が解けたあとは、別の場所に移動されるらしい。
 そして、そこにある橋を渡るように言われた。

「では、お前ともここでお別れだな」
「お世話になりました」
「わたしのほうこそ感謝する。お前はなかなか面白かった」

 神のほうから、微笑とともに手が差し出された。
 驚いたが、俺もその手を握り返した。

 白い空間が、ゆっくりと解けていった。
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