【いい兄さんの日の従兄妹達】
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、何故かぷるぷると小刻みに震え出す。
ネジは訳が分からずヒナタの頭部からそっと手を離し、ハナビが見解を述べる。
「うれしいのと恥ずかしいので震えてるんじゃない? ──というか、いい兄さんの日なんだし感謝する意味でもやっぱりわたし達からも何かネジ兄さまにしてあげないと……ってヒナタ姉さま、いつまで顔覆って震えてる気っ?」
「お構いなく……先程も言ったように、俺はいい兄さんなわけでは──」
「そうだ、全身マッサージしてあげよう! 兄さま上忍で多忙なんだし疲れ溜まってるんじゃない?」
「(ネジ兄さんに、全身マッサージ……!?)」
ハナビの提案に何故かヒナタの方が赤くなる。
「疲れを取る方法くらい、身に付けていますので……」
「いいからいいから、ほら座って?」
言われて座った従兄の片方の肩にハナビは両手を添える。
「まずは肩揉んであげよっか、ヒナタ姉さまは左側ね!」
「え? う、うん…!」
二人の従妹に左右から肩揉みをされ、ネジは若干困った表情を浮かべるしかない。
「どお、ネジ兄さま、気持ちいい?」
「あぁ、はい……」
「じゃあ次はうつ伏せに寝そべって! 腰とか脚とかもマッサージしてあげるから!」
「いえ、流石にそこまでは……」
「(ネジ兄さんの腰……脚……!?)」
ヒナタはまた一人で興奮してしまいそうな自分を抑えようと努める。
「後ろ髪、よけるねー」
うつ伏せに寝そべった従兄の腰までの髪をハナビがサッとよける。
「えーっと……わたしは兄さまの腰の上に乗って足でふみふみしてあげるから、姉さまは兄さまの脚をマッサージしてあげて!」
「ふみふみ……?」
何をされるのかと僅かながら不安なネジ。
「大丈夫、父上に時々やってあげてるしコツならつかんでるから!」
ハナビはネジの腰の上をゆっくりふみふみし、ヒナタの方はネジのふくらはぎなど脚を優しくマッサージしてゆく。
「(ん……ハナビの重さも丁度いいし案外気持ち良い……脚のマッサージも、なかなか?───)」
「──あ、ネジ兄さま寝ちゃったみたい……わたし達のマッサージ気持ちよかったのかな?」
「そうかもしれないね……」
「やっぱり疲れてたんだろうなぁ……、タオルケットかけてあげよう」
「うん、そうだね」
ハナビとヒナタはうつ伏せに静かに寝入ったネジにそっとタオルケットを掛ける。
「ふわぁ……ネジ兄さまの寝てる姿見てたら、わたしも眠くなってきちゃった」
「ふふ、私も……」
「ネジ兄さまと一緒に、寝ちゃおっかぁ……」
ハナビとヒナタはネジを挟んでそっと寄り添うように、三人一緒にすや
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