機動戦士ガンダム
2222話
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で攻撃は禁止します。よろしいですね?」
セイラのその言葉は、領海内に入ったら攻撃をしてもいいという事を示している。
その事に気が付いたのか、ゲラートは笑みを浮かべて敬礼をした。
「さて、そうなると次の議題は……連邦軍がまたやった、という事ですか」
しみじみと、ジェーンが呟く。
にしても、またやった? 連邦軍が何かやらかしたのか?
その事を疑問に思うが、考えてみれば連邦軍はこれまで何度もやらかしている以上、そう聞いても、またかという思いの方が強い。
「で? 今度は連邦軍は何をやったんだ?」
俺のその問いに、ジェーンは額を押さえながら口を開く。
「サイド6沖で、連邦軍の艦隊がジオン軍の艦隊を奇襲し……撃退されてしまいました」
あー……またか。
先月にもヘリオン作戦とかいうので、地球軌道上にいるジオン軍の艦隊に攻撃を仕掛けて、負けたばかりだろうに。
そんな中で、ジオン軍に……いや、ちょっと待て。
「サイド6沖? それってまさか、俺達がニュータイプ研究所を襲撃した件と何か関係あったりするのか?」
俺達がニュータイプ研究所を強襲してから、それなりに時間は経っている。
だが、研究所の中身を引き上げるといった事をするのであれば、やはりそれなりに時間は掛かるだろう。
であれば、もしかして……本当にもしかしての話だが、その戦いの引き金を引いたのは俺達という可能性も有り得る。
だが、俺のその言葉にジェーンの隣にいたルルーが首を横に振る。
「可能性は低いかと。……いえ。今回の件でジオン軍の部隊がサイド6に来るかもしれないという予想を連邦軍が立てたという意味では、研究所の強襲が理由の1つという可能性はありますが」
そのルルーの説明に、取りあえず納得する。
にしても、連敗続きにも関わらず、未だにルナツーには戦力が残っているというのは……連邦軍の国力の凄さを感じさせられる。
キブツのようなもので資源を入手出来る訳でもなく、魔法球のように時間の流れを加速出来る訳でもないのに、よく軍艦をこれだけ用意出来るものだ。
「ともあれ、これでまた連邦宇宙軍の戦力が減ったのは、間違いのない事実だ」
アンリが若干複雑そうながら、それでも微かに嬉しさを滲ませて、告げる。
ルナ・ジオン軍を纏めているアンリにしてみれば、敵対勢力……という訳ではないが、自軍以外の戦力が減ったというのは、喜ぶべき事なのだろう。
ましてや、アンリはジオン・ズム・ダイクンの思想に感銘を受け、連邦軍を捨てた経歴を持つのだから。
もっとも、ジオン軍と連邦軍のどちらをより憎むのかと言われれば、やはりと言うべきか、当然ジオン軍の方を憎んでいるのだが。
あくまでも状況証拠でしかないが、ジオン・ズム
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