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オズのエリカ
第九幕その六

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「そうしてね」
「言われなくてもね」
「ええ、それじゃあお腹一杯食べて」
「今日はお休みね」
「そうしましょうね、身体も奇麗にして」
 このことも忘れないアンでした。
「また明日ね」
「そうね、それで明日はね」
「グリンダさんが来てくれるから」
「国が実際に出来るのね」
「そうなるわ」
「わかったわ、それじゃあね」
 エリカはお寿司を食べつつアンに応えました。
「食べたらぐっすり寝てね」
「そうしてよね」
「身体も奇麗して」
 猫は奇麗好きです、ですからエリカもこのことは忘れないです。
「そうしてね」
「朝まで寝て」
「グリンダを待つわ」
「わかったわ、それじゃあね」
「ええ、今はお寿司をたっぷり食べるわ」
「そうするのね。しかし驚いたわ」
 アンもお寿司を食べています、そのうえでエリカに言うのでした。
「貴女が細かいところまで国のことを考えていたなんて」
「地図に描いたあれ?」
「ええ、凄いわ」
「だからあれはね」
「エメラルドの都とビリーナの鶏の国をなの」
「観てよ」
 そしてというのです。
「考えたもので別にね」
「難しいとかはなの」
「ないわよ」
 そうだというのです。
「別にね」
「そうなの」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「どうってことないわよ」
「そんなものなの」
「ただ見て覚えていたことをね」
「貴女が考える国の中に入れたのね」
「私のオリジナルはないから」
 そうしたものはというのです。
「当てはめて考えていったから」
「それでなの」
「そう、一から考えたものでもないし」
 既に出来上がっていたものを組み入れていくものだったからだというのです。
「苦労して考えることもね」
「なかったの」
「そう、だからね」
「それでなの」
「私は一度覚えたことは忘れない時は忘れないしね」 
「そういえば猫は忘れる時もあるけれど」
「自分が覚えたいと思ったことはね」
 そうしたものはというのです。
「忘れないから」
「それで頭の中にあって」
「それを描いたまでよ」
「そうだったのね」
「そうよ、だからね」
 特にというのです。
「別に何でもないわよ」
「そうなのね」
「そう、本当にね」
 まさにというのでした。
「大したことじゃないわよ」
「貴女はそう思っているのね」
「ええ、それで後はね」
「国を建てて」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「女王になるわよ」
「私もね」
 まさにと言ってです、そしてでした。
 エリカはお寿司を食べてからです、身体を奇麗にしてから寝ました。そして朝になるとそこでなのでした。
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