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オズのエリカ
第九幕その三
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「そこはね」
「それぞれなんだね」
「そうよ、全部一緒にしたら好みに合わないとかあるから」
 だからだというのです。
「そこはそうするわ」
「そこまで考えているんだね」
「水道がどうにかなるなら後はね」
「オズの国だとね」
「まあ水道も出るけれどね」
 オズの国では何処からでも蛇口さえ用意して付けるとそこから幾らでもお水が出るのです。それこそお湯もです。
「もうどうにかなるし」
「テレビもパソコンも大丈夫だしね」
「いいけれど」
「中はだね」
「そこはしっかりと個々でね」
「アレンジしてもらうんだ」
「そうしてもらうわ、そしてね」
 さらに言うエリカでした。
「私の王宮もよ」
「自分の好きな様にアレンジするんだ」
「そうするわ、楽しく寝られて遊べる」
「そうした王宮にするんだ」
「そうするわ、じゃあね」
「うん、後は明日だね」
「そうなるわ」
 こう言ってでした、エリカはもう政治のお話を止めました。そうして自分の近くを飛ぶ虫に前足を出しつつ言いました。
「さて、これからはね」
「遊ぶのね」
「そうするわ」 
 こうアンに答えます。
「楽しくね」
「早速切り替わってわね」
「政治から遊びにね」
「その切り替えの早さも貴女ってことね」
「そう、猫はそうでしょ」
「すぐに切り替わるわね」
「だからよ」
 それでというのです。
「こうしてね」
「遊びモードになるのね」
「そうよ、それじゃあね」
「今から遊ぶのね」
「さて、虫を追いかけて遊ぼうかしら」
「それじゃあね」
 ここで、です。かかしは。
 その手に猫じゃらしを出しました、そのうえでエリカに言いました。
「これはどうかな」
「あら、猫じゃらしじゃない」
 その猫じゃらしを見てです、エリカはとても嬉しそうに声をあげました。
「私それ大好きなのよ」
「猫で嫌いな子はいないね」
「ガラスの猫だってそうでしょ」
「あの娘もこれは大好きだね」
「だって素敵な動きをするから」
 それでというのです。
「手を出さずにいられなくて」
「それで遊べるからだね」
「嫌いな猫がいるなんてね」
 それこそというのです。
「想像も出来ないわ」
「それでエリカもだね」
「ええ、大好きだから」
「じゃあ今からこれで遊ぶんだね」
「そうさせてくれるかしら」
「うん、いいよ」
 かかしは笑顔で応えてでした、アンも交えてエリカと猫じゃらしで遊びました。そして樵はジョージ達五人にこう言ったのでした。
「すごろくをしようか」
「すごろくですか」
「それをするんですか」
「うん、すごろくといってもね」 
 大きなボードを出しつつ皆に言います。
「人生ゲームってあるね」
「日本のですね」
「あのゲームですね」
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