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デジモンアドベンチャー Miracle Light
第4話:炎雷
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人だけで食うな!!」
食い意地の張った相棒に頭を痛めながら、大輔もクッキーを頬張った。
「どう?」
「美味しいよヒカリちゃん。ありがとう」
クッキーをもう1個頬張る大輔の浮かべている笑顔に違和感がないのを見ると嘘は吐いていないようだ。
「良かった…」
「また作って欲しいんだけど…」
「うん!!」
大輔の頼みにヒカリも笑顔で応えた。
ブイモンは冷蔵庫からキンキンに冷えた牛乳を飲む。
「……プハア〜!!」
牛乳を一気飲みして満足そうな笑みを浮かべるブイモンと美味しそうに食べる大輔を見て、ヒカリも嬉しそうに見つめた。
「そう言えば、ブイモンに進化してから全然変わらないね」
「まあ、チコモンからチビモンに進化するまで大分かかったし…」
「まあ、今のままじゃいけないんだけどさ……実は…」
「「?」」
冷や汗をダラダラと流しながらゆっくり口を開いた。
「実は俺…普通の進化がしにくいんだよ」
「「ええ!?」」
デジタルワールドのデジモンには現代種と古代種が存在し、ブイモンはその古代種デジモンに分類されるデジモンである。
古代種は現代種に比べ潜在能力こそ上回るが、感情の起伏も激しく、オーバーライトが現代種に比べ荒々しいために体を構成するデータの劣化が激しく寿命が極度に短い。
当然そのために進化の幅も狭く、古代種は成長期、成熟期以上に進化出来ないデジモンも数多く存在し、完全体や究極体などは余程の運に恵まれない限り到達出来ないために古代種が進化した完全体と究極体が伝説の存在と呼ばれるのはその為である。
大輔のパートナーであるブイモンは寿命の問題は現代の技術で解消自体はされているが、古代種であるが故の進化の可能性が極端に低いのは変わっていない。
「まあ、だからこそその弱点を補うデジメンタルデータがあるわけだけどな」
「デジメンタルデータ?」
「何?それ?」
「簡単に言うとデジメンタルデータは紋章に刻まれているデジメンタルってアイテムのデータだよ。」
古代種デジモンは進化の可能性が低いが、それを補うために開発されたアイテムがデジメンタルなのである。
デジメンタルは自身の力を使わずにデジメンタルに秘められたエネルギーを使って進化するため、デジモンの体に負担が掛かりにくいと言うメリットが存在する。
しかしその安易さ、力の強大さなどから古代デジタルワールドでも危険な存在とされていたのだが…大輔達は知る由もないが、デジタルワールドが危機に瀕したことにより、ブイモン(正確にはチコモンだが)と共に急遽デジメンタルの復活をさせようとしたのだが、永い年月の封印によりデジメンタルのデータは劣化してしまい、完全な復活は困難となって
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