機動戦士ガンダム
2221話
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「どうしたんだ? シグーの性能に不満でもあるのか?」
「いや、勿論ない。最初のシグーは出力不足で色々と大変だったが、バッテリーから核融合炉に変えたから、その辺は全く問題ないくらいの性能となっている」
ガイアの言葉に、オルテガとマッシュの2人も無言で頷く。……頷きながら、特にオルテガの表情は1機のヅダに釘付けになっていた。
聞いた話では、オルテガはマリオンに対してかなり熱心に訓練をしたらしい。
とはいえ、そこにあるのは男女間の愛情……という訳ではない、というのが円から聞いた情報だが。
何でも、オルテガは自分を相手にして全く怯えた様子も見せず、笑みを浮かべて接してくれるマリオンの事が気に入ったらしい。
今はそこにあるのは友情、もしくは恩? そういう感情だが、そのような感情であっても、いずれは男女間の感情に変わる可能性は否定出来ない。
「お、クスコが行ったぞ」
マッシュの言葉に、改めて視線を模擬戦に向ける。
そこでは、このままではジリ貧になると悟ったのか、クスコがジャンの機体に向かってヒートホークを手にして突っ込んでいた。
ジャンはそんなクスコの機体を近づけまいとザクマシンガンを連射するが……驚いた事に、クスコはその全てを回避しながらジャンの機体に迫る。
うわぁ……もしかして、ニュータイプ能力が上がったりしたのか?
研究所から持ってきたデータの中には、ニュータイプというのは強い感情……それが喜怒哀楽どれであってもニュータイプとして覚醒しやすいとあったが、それ以外にも強いストレスによって覚醒するという話もあった。
それを考えれば、自分達が2人でジャン1人に負けるかもしれないという事にクスコが強いストレスを感じるのは、おかしな話ではない。
特にクスコの場合は気が強いという事もあって、余計にその傾向が強いのだろう。
そんなクスコの機体に向け、ジャンのヅダもザクマシンガンの代わりにヒートホークを抜き……だが、それを邪魔させんと、マリオンのヅダがザクマシンガンで牽制する。
気弱なマリオンだが、クスコと共に軍に志願したのを見れば分かる通り、折れない意思も持つ。
前衛のクスコに後衛のマリオン。
お互いに役割としては、これ以上ない程に合っているのは間違いない。
ともあれ、ヒートホークの間合いに入ったクスコは、そのままジャンのヅダに向かって一撃を入れようとし……だが、次の瞬間、ジャンのヅダは手足を振るう事によって機体制御をするAMBACを使ってクスコのヒートホークの一撃を回避しつつ、そのまま自分のヒートホークを振るう。
ちなみに、当然ながらヒートホークも模擬戦用の物で、刃の部分が触れるとそこに用意されているペイントが相手の機体に付着する。
「うわぁ……ジャンって、あそこまで強かったか
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