機動戦士ガンダム
2221話
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して軍に入りたいと希望している事か。
ラルやシーマの操るMSを見て、憧れたらしい。
その辺は、それこそ将来的な話なので、判断はルナ・ジオンの面々に任せておけばいいんだろうが。
「へぇ……随分と動きがいいな」
呟く俺の視線の先では、改修されたヅダが大きく動き回っている。
これは、シミュレーションではなく純粋にMSの実機を使った訓練だ。
3機のヅダは、1対2という形で模擬戦を行っている。
月面での模擬戦なので、クレイドル内では無理なペイント弾も特に問題なく使われていた。
現在は数の差もあってか、2機の方が1機を相手に優勢だ。
で、その2機に乗ってるのは……実は、クスコとマリオンだったりする。
ルナ・ジオン軍に入隊した2人だが、幾らニュータイプとして優れた資質を持っていても軍人として訓練した訳ではない以上、その能力は宝の持ち腐れ……という表現はどうかと思うが、十分に活かせないのは間違いない。
そんな訳で、クスコとマリオンがどこに配属されるのかというのは色々と問題になったらしいが……最終的にその2人を得たのは、ヅダの開発チームだった。
ヅダは将来的にルナ・ジオンの主力MSとなる予定であり、その改修作業にはかなり力が入っている。
ジンやシグー、リーオーを始めとしたSEED世界やW世界のMSもルナ・ジオンでは使われているが、やはりUC世界独自の技術で開発されたMSの方がルナ・ジオンに相応しく、この世界の技術の発展を待つ俺達シャドウミラーとしても色々とありがたいのは間違いない。
アプサラスとかも、そんな感じだしな。
そんな訳で、クスコとマリオンがヅダの改修チームに配備されたのは、ある意味で当然の事だったのだろう。
ましてや、ニュータイプというのは反応速度も速く、ヅダでそちらの問題も前もって対処出来るというのも大きい。
反応速度に機体がついてこなくて関節が消耗するといった事にならないのは……木星エンジンに機体が耐えられない為に関節部分にルナ・チタニウムを使ったのが功を奏している形だ。
「ふむ。……ジャンを相手になかなかやるな」
こちらに近づいてきたガイアが、関心したように言う。
寧ろ、この場合はヅダを使い慣れていて、実戦経験も豊富だからとはいえ、ニュータイプ2人を相手に有利に戦いを進めているジャンの方を褒めるべきだと思うんだが。
まぁ、クスコやマリオンを少しの間ではあっても鍛えたのは、ガイア達黒い三連星だ。どうしてもそこに私情が入ってしまうのだろう。
「ともあれ、あの様子を見るとヅダのプロトタイプは結構性能の高い機体になりそうだな。どうする? シグーから乗り換えるか?」
半ば冗談に近い問いだったのが、予想外な事にガイアは俺の言葉を聞き、真面目に考える様子を見せる。
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