暁 〜小説投稿サイト〜
SAO−銀ノ月−
「わたしは皆さんがいるこの世界が好きです」
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てやるなどと言えるはずもない。

「……じゃあリズ、俺たちも帰るか」

「ふーん、そうね。プレミアもあんまり無理するんじゃないわよー」

「はい。もう少しリーファに教えてもらったら帰ります」

 まるで何事もなかったかのように振る舞えば、リズも一時は冷たいジト目だったものの、どうにか許してくれたようだ。プレミアのことを心配ながらリーファに頼むと、ショウキにリズもまた、アスナを倣ってリズベット武具店へと飛翔することにした。

「ただいまー!」

「おかえりなさい。リズさん、ショウキさん」

 そうして出迎えてくれたのはユイ。時間帯も悪いのかあいにく店内は併設のダイシー・カフェも含めて閑古鳥が鳴いており、ユイやシノンなどプレミアの冒険に付き合ってくれていた仲間たちがいたのみだった。

「……奇遇だナ」

 ただし始めて店内で見る人物として、どこか投げやりな雰囲気のアルゴが座っていた。どうやらアルゴの様子を見るなり、ショウキたちが帰ってくるより早く、アスナとのちゃんとした再会は済んだらしく。対してアスナはユイとともに、ダイシー・カフェの調理スペースを借りて軽食の準備をしつつ、無意識にか上機嫌にハミングを奏でていた。

「おい店主。この店はどうなってるんダ? ずっと見張られてたみたいだったゾ」

「人聞きが悪いわね。一緒にお茶してただけだけど?」

「カフェの方の苦情は受け付けておりません、よ」

 どうやらアルゴの見張り役はシノンだったらしいが、当の彼女は優雅に紅茶でも飲みながら本を読んでいて。ぐったりとしたアルゴのクレームをばっさりと切り捨てながら、リズにショウキもコーヒー片手に席について。

「ありがとね、プレミアに付き合ってもらって」

「……まあ、乗りかかった船だっただけだヨ」

「同じく」

「それより、随分といい格好をしてるみたいだナ?」

「……見て分かると思うが、こっちはエルフのクエストに行ってきたんだ」

 シノンに見張られアスナに詰められ、珍しく少し疲れた様子のアルゴだったが、ショウキの装備を見て目の色が情報屋のものへと変わる。ただしショウキもちょうどいいとばかりに、エルフから貰ったエンジュ騎士団の服を示しながら、エルフクエストで起きたことを話しだした。

 呪いとともにいたフォールン・エルフとプレミアを大人にしたような白髪のNPC、彼らの持つ六つの秘鍵と聖堂、そしてそこに刻まれていた二人のプレミア。エルフたちがプレミアを巫女などと呼ぶことも含めて、エルフとプレミアには何かしらの関係があるのかと。

 そうショウキたちが体験したことを話すととともに、アルゴの表情が難しいものへと変わっていく。

「……実は、こっちでもナ」

 そうしてアルゴたちもまた、彼
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