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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2220話
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の人間にしてみれば、魔法というのはオカルトとかそういう存在だと思ってもおかしくはない。
 いずれ……それこそ将来的に、シャドウミラーとの関わり合いが深くなって、魔法使いとかがこの世界で自由に動き回れるようにでもなれば、それに慣れて魔法とかにも理解を示す者も出てくるのだろうが。
 兵士達の前を通りすぎ、他の装甲車とかがいる中であっても特に気にしないで進む。
 もし兵士達が我に返って……その上で戦意を失っていなくても、こちらはニュータイプ研究所の研究者や警備兵達を捕らえている以上、迂闊に攻撃は出来ないが。
 そうして俺達は無事にカトンボに乗り込み、早速捕らえた連中を分断して閉じ込める。
 そのような作業をしている間に、やがてMS部隊も帰ってきて……やがて、カトンボは無事に港を出港する事に成功するのだった。





「ちょっと意外だったな」
「何がだ?」

 サイド6から離れて少しした頃、俺はブリッジでそう呟く。
 そんな俺の言葉に、不思議そうな視線を向けてきたのはラルだ。

「いや、ジオン軍の部隊が襲ってくるんだとばかり思ってたけど、一切そういう様子はないからな。あの研究所に配備されていたMSの数は多かったけど、まさかそれ以外に戦力がないというのは……ちょっとおかしいと思わないか?」
「そう言われるとそうかもしれんな。……とはいえ、MS20機をこちらは1機も撃破されずに全滅させたのだ。もしジオン軍が他にMSを用意してあっても、こちらに手を出すような真似をすれば撃破されるだけだと思ったのではないか?」
「ラルの考えも惜しいけど、正確には違うね」

 俺とラルの会話に、ブリッジに入ってきたばかりのシーマがそう口を挟む。
 その表情には、若干ではあったが苦々しげな色があり……シーマの持ってきた報告は決して良いものではないという事を示している。
 尋問……という程ではないが、研究者達から軽く話を聞いていた筈だが……

「何があった?」

 微妙に嫌な予感をしながら、シーマに尋ねる。
 そんな俺の様子に、シーマは小さな溜息の後で口を開く。

「ニュータイプ研究所の正式な名称……って言い方はちょっと妙だけど、具体的にどんな連中なのか知ってるかい?」
「フラナガン機関だったよな?」
「そうだ。で、そういう名前がついているのは、フラガナンという博士が率いている集団だからだ。だが……捕らえてきた研究者の中に、その人物はいないらしい。他にもローレン・ナカモト、クルスト・モーゼスといった、有力な研究者を含めて十人近く足りないらしい」
「有力な研究者、か」

 俺の言葉にシーマが頷き、ラルが苦々しげな表情を浮かべる。
 行方を眩ませた有力な研究者、そして恐らくはまだ他にもいるのに、出てこないジオン軍のMS。
 
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